どうも。
この投稿でついに100投稿になりました。これからもゆるく更新していきます。
今回は、ボードゲームアリーナで遊べる、「ボードゲームといえばこれ!」という有名な拡大再生産ゲーム『カタン』のルールを解説していきます。拡大再生産の他にもダイスや他プレイヤーとの交渉といった様々な要素が含まれた楽しいゲームなので、ぜひ一度遊んでみてください。
ゲームの概要
・カタンはどんなゲーム?
カタンは、プレイヤーが開拓者となり、未開の島「カタン島」の豊富な資源を得るために島全体に陣地を広げていくゲームです。2017年時点で3000万個以上の販売数を誇る有名ゲームでもあります。ゲームの詳細は以下の通りです。
プレイ人数:3~4人
プレイ時間:42分
難易度:2/5
戦略:3/5
運:3/5
やり取り:4/5
※BGAより参照
・デザイナーの紹介
カタンのデザイナーは、クラウス・トイバー氏です。カタンには航海者版、都市と騎士、商人と蛮族、宇宙開拓者など、様々な拡張や別バージョンが発売されています。最近はボードが立体になった3Dカタンが有名ですね。
ゲームのルール
・ゲームの勝利/終了条件
誰か1人のプレイヤーが10点を獲得した時点でゲームが終了し、そのプレイヤーの勝利となります。
・ゲームの準備
この準備はBGAでは自動で行われます。
メインボードを配置します。メインボードは森林(4枚)・丘陵(3枚)・畑(4枚)・牧草地(4枚)・山地(3枚)・砂漠(1枚)のタイルが海フレームによって囲まれています。砂漠タイル以外のタイルの上に数字チップを配置し、砂漠タイルには盗賊コマを配置します。
また、木材・レンガ・羊・麦・石材の5種類の資源カードと、5種類の発展カード、2枚のボーナスカード、2個のダイスを用意します。
各プレイヤーには、15個の街道コマ、5個の開拓地コマ、4個の都市コマが配られます。
・ゲームの流れ
●初期配置を決める
このアクションはゲーム開始時のみ行うアクションです。スタートプレイヤーから順に開拓地コマを1つ、街道コマを1つ配置していきます。
まず、開拓地コマを地形タイルの交差する箇所に配置します。その後、置いた開拓地コマから伸びるようにタイルの辺の箇所に街道コマを配置します。
これをスタートプレイヤーから順に行っていきます。なお開拓地コマは自分・相手に関わらず、隣同士に配置することはできません。必ず、2辺以上話して配置する必要があります。
手番が最後のプレイヤーが配置を終えた後、今度は手番が最も遅いプレイヤーから再び同じアクションを行っていきます。この2回目の開拓地の配置を行うと、その開拓地に接する地形タイルに該当する資源カードを獲得することができます。
この初期配置がかなり重要になってきます。
初期配置の戦略も様々なものがありますが、ダイスの出目が出やすい地形タイルに多く隣接する箇所(出やすい出目は数字が大きく描かれています)に開拓地を置く、5種類すべての資源カードが得られるように置くことを意識すればいいでしょう。
初期配置を終えると、通常アクションを行っていきます。通常アクションは以下の通りです。
①ダイスを振る(必須)
②資源の使用
③発展カードの使用
④貿易
⑤交渉
①ダイスを振る(必須)
このアクションは必須のアクションです。
2個のダイスを振り、その合計の数値に該当する地形タイルに開拓地コマを置いているプレイヤーは、地形タイルに該当する資源カードを1枚受け取ります。また、都市コマを置いているプレイヤーは資源カードを2枚受け取ります。上の画像の場合は、ダイスの合計は「3」でした。「3」の地形タイルに開拓地を置いている青と緑のプレイヤーは「羊」の資源カードを1枚獲得します。
「7」の出目が出た時は要注意です。
まず、資源カードを8枚以上持っているプレイヤーは、半分になるように資源カードを捨てなければなりません(端数は切り捨て)。その後、ダイスを振ったプレイヤーは、盗賊コマをもともといた場所以外の地形タイルに配置します。盗賊コマを配置した地形タイルに開拓地コマ・都市コマを置いているプレイヤーがいる場合、その中から1プレイヤーを選んで、持っている資源カードをランダムに1枚奪います。さらに、盗賊コマが置かれている地形タイルは、ダイスの出目が出たとしても資源カードを受け取ることができなくなります。盗賊コマをどかすには、再度「7」を出すか、後述する「騎士」を使用しましょう。
②資源の使用
ダイスを振った後、持っている資源カードを使用して、以下のものを建築あるいは獲得します。
●街道コマ
木材1個・レンガ1個で建築できます。
すでに置いている街道・開拓地・都市に隣接するように配置します。
なお、相手がすでに街道コマをおいてある場所や、相手の開拓地・都市コマを挟んで街道コマを配置することはできません。
初めて街道コマを直線状5個配置することができたプレイヤーは「最長交易路」というボーナスカードを得ることができます。このボーナスカードを所持しているプレイヤーは2点を獲得している状態になります。なお、ボーナスカードは常に多いプレイヤーに更新されていきます。所持しているプレイヤーよりも多く街道コマを配置することができれば(所持しているプレイヤーが5個なら6個)、「最長交易路」を奪うことができます(2点奪うことができる)。
●開拓地コマ
木材1個、レンガ1個、羊1個、麦1個で建築できます。
開拓地コマは他の開拓地コマと2つ以上離れた、自分の街道コマに隣接する箇所に配置することができます。開拓地コマは1個1点です。つまり、このゲームは2点から始まることになります。
新しく置いた開拓地コマは、次からダイスの出目が出れば、資源カードを獲得することができるようになります。
●都市コマ
麦2個、石材3個で建築できます。
都市コマは、開拓地コマを1個選択し、都市コマと入れ替えることで配置することができます。都市コマは1個2点です。
前述したとおり、都市コマが配置された地形タイルの出目が出た場合、資源カードは2枚獲得することができます。
●発展カード
羊1個、麦1個、石材1個で獲得できます。
発展カードは、次の手番から使用できる特殊カードです。詳細は口述します。
発展カードは資源カードとは別の扱いで、何枚でも持つことができます。
③発展カードの使用
発展カードは、獲得した次の手番から使用することができます。なお、発展カードは自分の手番中にいつでも使用することが可能です(ダイスを振る前も使用可能)。
発展カードは以下の5種類あります。
①騎士(14枚)
②街道建設(2枚)
③発見(2枚)
④独占(2枚)
⑤1点(5枚)
①騎士(14枚)
騎士を使用すると、盗賊コマを好きな地形タイルへ移動させることができます。移動させた地形タイルに開拓地・都市コマを置いているプレイヤーがいる場合は、1プレイヤーを指定して、資源カードを1枚ランダムに奪うことができます。ダイスで「7」を出した時と同じアクションを行いますが、異なる点は8枚以上資源カードを持っていても、半分にする必要がない点です。
前述しましたが、発展カードはダイスを振る前に使用することができます。そのため、自分の開拓地・都市コマがある地形タイルに盗賊コマが置いている場合は、先に騎士カードを使用して盗賊コマを移動させてからダイスを振るといった戦略もあります。
さらに、騎士カードを初めて3枚使用したプレイヤーは「最大騎士力」というボーナスカードを得ることができます。このボーナスカードを所持しているプレイヤーは2点を獲得している状態になります。「最長交易路」と同じで、所持しているプレイヤーよりも多く騎士カードを使用することができれば(所持しているプレイヤーが3枚なら4枚)、「最大騎士力」を奪うことができます。
②街道建設(2枚)
街道建設を使用すると、街道を無償で2本配置することができます。2本連続でつなげてもいいですし、離れたところに1本ずつ配置しても大丈夫です。
③発見(2枚)
発見を使用すると、任意の資源カードを2枚獲得することができます。同じ資源2枚でもいいですし、異なる資源を1枚ずつでも大丈夫です。
④独占(2枚)
独占を使用するとき、まず資源カードを1種類選択します。その後、選択した資源カードを持っているプレイヤーは、独占を使用したプレイヤーに、その資源カードをすべて渡さなくてはなりません。なお、選択した資源カードを持っているプレイヤーが1人もいない場合は何も得られません。
⑤1点(5枚)
このカードを所持しているプレイヤーは1点所持している状態になります。使用する必要はありません。発展カードは非公開の情報なので、このカードを持っていることはバレないようにしましょう。
④貿易
ダイスを振った後、貿易を行うことができます。貿易には海外貿易と国内貿易があります。
海外貿易は、同じ種類の資源カードを4枚支払うことで、任意の資源カード1枚を獲得できます。ただし、かなりコスパの悪いアクションになるので、よっぽどのことがない場合は、後述する国内貿易か交渉をした方がいいでしょう。
国内貿易は、海フレームにある港がある箇所に開拓地・都市コマを置いているプレイヤーが使用することができます。国内貿易は、3:1貿易と、2:1貿易があります。3:1貿易は、同じ種類の資源カードを3枚支払うことで、任意の資源カード1枚を獲得できます。2:1貿易は、その港に描かれている資源カード2枚を支払うことで、任意の資源カード1枚を獲得できます。
⑤交渉
このゲームの一番の醍醐味といってもいいです。
自分の持っている資源カードと他プレイヤーの持っている資源カードを交換するよう交渉します。
例えば、「自分が木材1枚渡すので、麦を1枚くれる人いますか?」という交渉や、「石材1枚ください。渡す資源カードはお任せします」といった交渉ができます。渡すカードの枚数の制限はなく、「麦は渡せないけど、レンガなら渡せます」といった交渉し返すということも可能です。
初期配置によっては、手に入りにくい資源があるかもしれないので、ほしい資源がある場合、手に余る資源がある場合、など積極的に交渉を行っていきましょう。
・得点計算
このゲームでの得点源は以下の通りです。
①開拓地コマ(1個1点)
②都市コマ(1個2点)
③ボーナスカード(1枚2点)
④1点カード(1枚1点)
以上の得点を獲得していき、10点を獲得した時点でゲームが終了し、10点取ったプレイヤーの勝利となります。
このゲームを遊んでみて
自分がボードゲームにハマるきっかけになったのがこのゲームでした。ダイス・拡大再生産・コミュニケーションと様々な要素があるゲームです。初期配置は毎度毎度悩みますね。戦略も様々あり、特にゲーム終盤の得点の稼ぎ方を考えるのが楽しいです。面白いのは、感覚的に実物で遊んでもBGAで遊んでも、その日に出やすい出目があるということですね。「6」と「8」が同じ確率で出るはずなのに「6」ばかり出ることがあったりします(笑)。
様々な要素がつまった有名タイトルゲーム『カタン』、ぜひ一度遊んでみてください。
それでは、また次の記事で。