【ボードゲームアリーナ ルール解説 ナイアガラ(Niagara)】流される!滝に落ちないよう宝石を運べ!

BGAルール解説

どうも。

今回は、ボードゲームアリーナで遊べる、流れる川を船で行き来しながら宝石を運搬するゲーム『ナイアガラ』のルールを解説していきます。時には天候も操ったり、相手の宝石を強奪することもできたりと、戦略性も試されるゲームなので、ぜひ一度遊んでみてください。

ゲームの概要

・ナイアガラはどんなゲーム?

ナイアガラは、ナイアガラの滝の上流にある宝石をプレイヤーが集めていくゲームです。ゲームの詳細は以下の通りです。

プレイ人数:3~5人
プレイ時間:32分
難易度:2/5
戦略:2/5
運:1/5
やり取り:1/5

※BGAより参照

・デザイナーの紹介

ナイアガラのデザイナーは、トーマス・リーシング氏です。ナイアガラは実物で遊んでみると、透明な円形のプレートの上にカヌーを乗せ、それを押し出して川の流れを模しているというギミックは遊んでいてとても楽しいです。

ゲームのルール

・ゲームの勝利/終了条件

誰か1人のプレイヤーが、同じ種類の宝石を4つ集める、5種類の宝石を集める、宝石を7つ集める、以上の条件のいずれかを満たしたラウンドでゲームが終了し、条件を満たしたプレイヤーの勝利となります。

・ゲームの準備

この準備はBGAでは自動で行われます。

メインボードを用意し、陸地エリアに各プレイヤーの色のカヌー駒を2個ずつ配置します。また、天候トラックには、「0」の位置に雲マーカーを配置します。5種類の宝石(アメジスト、ダイヤモンド、琥珀、サファイア、ルビー)を各宝石エリアに7個ずつ配置します。
各プレイヤーには、1~6までの数字と雲が描かれたパドルカード計7枚が配られます。また、スタートプレイヤーにはスタートプレイヤーマーカーが配られます。

・ゲームの流れ

このゲームは、以下の2つのフェーズを順に行います。

1.アクションフェーズ
2.川流れフェーズ

1.アクションフェーズ

このフェーズでは、パドルカードを使用してアクションを行います。
まず、各プレイヤーは自分のパドルカードの中から1枚を選択します。
全員が選択したら、スタートプレイヤーから順にパドルカードのアクションを行っていきます。

なお、一度使用したパドルカードは、1ラウンド中に1回しか使うことができません。

●数字のパドルカード

数字のパドルカードを出した場合、数字の分、自分のカヌー駒を移動させます。
なお、必ずパドルカードの数分移動させなければなりません。例えば、「4」のパドルカードを出して3マス分移動させるということはできません。必ず4マス分移動させる必要があります。
また、カヌー駒は進む方向を決めると、その手番中はその方向しか進むことはできません。例えば、一度下流側に移動すると、その手番中は上流側に戻ることはできません。

カヌー駒は、川にあるか陸地にあるかで移動するかどうかが決まります。

①どちらも陸地にある場合

カヌー駒がどちらも陸地にある場合は、どちらか1個を川に移動させ、数字分移動させます。

②1個が川に、1個が陸地にある場合

カヌー駒が川と陸地に1個ずつある場合、川にあるカヌー駒は数字分移動させる必要がありますが、陸地にあるカヌー駒は数字分移動させるか、移動させず陸地に残すか選択することができます。

③どちらも川にある場合

カヌー駒がどちらも川にある場合は、どちらも数字分移動させる必要があります。この際、カヌー駒はどちらも同じ方向に進めてもいいですし、異なる方向に進めてることもできます。

●宝石の運搬について

下流側の5マスはそれぞれ宝石エリアに面しており、そのマスで「2移動分」使用することでカヌー駒に宝石を1個乗せる、あるいは降ろすことができます。なお、カヌー駒に乗せられる宝石は1個までです。

宝石は、カヌー駒の移動の前後で乗せたり、降ろすことができます。移動の途中で運搬することはできません。つまり、移動→運搬、運搬→移動は可能ですが、移動→運搬→移動はできません。
さらに、同じ手番中に同じカヌー駒で同じ宝石を乗せてから降ろすこともできません。逆に異なる種類の宝石であれば、同じ手番中に同じカヌー駒で宝石を降ろして乗せることができます。

なお、カヌーに乗せている宝石は、陸地まで移動することで自動的に降ろされます。陸地まで1移動分必要になるので注意しましょう。

●宝石の強奪について

宝石を乗せていないカヌー駒が、下流側から上流側に移動した後、他のプレイヤーの宝石を乗せたカヌー駒と同じマスに止まった場合、相手のカヌー駒に乗せてある宝石を自分のカヌー駒に移動させる「強奪」を行うことができます。なお、この強奪は必ず行う必要はなく、何もせずに移動を終えることもできます。

●雲のパドルカード

雲のパドルカードを出した場合、その手番中カヌー駒を移動させることができない代わりに、天候トラックの雲マーカーを+1あるいは-1することができます。この天候トラックの雲マーカーの位置は後述する川の流れに影響します。

2.川流れフェーズ

全プレイヤーのアクションが終了すると、川流れフェーズとなります。
このフェーズでは、各プレイヤーが出したパドルカードの中で最も小さい数字分、川が上流から下流に向けて流れます。つまり、その数字分カヌー駒が下流側へ移動します。

なお、天候トラックの雲マーカーが「0」の場合は特に変わりませんが、プラスになっていた場合は、川の流れが強くなり、雲マーカーの位置分流れる移動数が増えます。マイナスになっていた場合は、川の流れが弱くなり、雲マーカー位置分流れる移動数が減ります。

下流側から数えて5マス目には川の分岐点があります。この分岐点にカヌー駒が移動してきた場合、1個目は上、2個目は下、3個目は上…、といったように分かれて移動します。

●落下について

川の流れによってカヌー駒が7マス目よりも先に移動した場合、そのカヌー駒は滝の下に落下したこととなり、使用不可になります。落下した際に、宝石を乗せていた場合は、その宝石はもともとあった宝石エリアに戻ります。
落下してしまったカヌー駒は、次の手番から手持ちの宝石を1個消費することにより、再び使用可能となります。なお、2個とも落下してしまった場合は、必ず1個は宝石を1個消費し、使用可能にする必要があります。なお、宝石を1個もいない場合は、無料で1個使用可能にできます。

以上のフェーズを繰り返し、すべてのプレイヤーが7枚すべてのパドルカードを使い切ると、ラウンドが終了します。新たなラウンドが始まると、スタートプレイヤーは次のプレイヤーに移り、再び7枚のパドルカードが使えるようになります。

そして、誰か1人のプレイヤーが

・同じ種類の宝石を4つ集める
・異なる5種類の宝石を集める
・宝石を7つ集める

以上3つの条件の内、どれか1つでも満たすと、その手番でゲームが終了となり、条件を満たしたプレイヤーの勝利となります。条件を満たしたプレイヤーが複数人いた場合、陸地からより遠い場所にあった宝石を多く所持しているプレイヤーの勝利となります。

このゲームを遊んでみて

思ったように動けない!川の流れは手番終了時に、最も小さいパドルカードによって決まるため、時には全員大きい数字を出してかなり流されてしまうこともあります。天候が+2になってしまった時は大変です。パドルカードはラウンド中1回しか使うことができないので、相手が何を出すのか考えながら、また何を出したか覚えながらゲームをプレイする必要が出てきます。勝利条件でもある宝石の集め方は3種類あるため、どの勝利条件を目指すか考えながら、時には相手から宝石を奪ったり、滝に落としたりとせわしないゲームになってきます。

川の流れに抗いながら、時にはその流れを利用する宝石運搬ゲーム『ナイアガラ』、ぜひ一度遊んでみてください。

それでは、また次の記事で。

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