どうも。
今回は、ボードゲームアリーナで遊べる種族による金塊獲得ゲーム『アルマデーラ』のルールを解説していきます。ルールは簡単ですが、ブラフ・ジレンマ・タイル配置など様々な要素を楽しめるゲームなので、ぜひ一度遊んでみてください。
ゲームの概要
・アルマデーラはどんなゲーム?
アルマデーラは、ドワーフの国に発生した金塊をかけて4つの種族が戦うゲームです。ゲームの詳細は以下の通りです。なお、このゲームの4人プレイ時は2人ペアのチーム戦になります。
プレイ人数:2~4人
プレイ時間:17分
難易度:1/5
戦略:2/5
運:2/5
やり取り:2/5
※BGAより参照
・デザイナーの紹介
アルマデーラのデザイナーは、クリストヴァルト・コンラート氏です。他にも、『ナゲッツ』や『フランチャイズ』のデザイナーでもあります。
ゲームのルール
・ゲームの勝利/終了条件
「柵」と全プレイヤーの「戦士タイル」がなくなるとゲームが終了し、最も多くの金塊を獲得したプレイヤーあるいはチームの勝利となります。
・ゲームの準備
この準備はBGAでは自動で行われます。
縦5マス×横8マスのメインボードを配置し、金鉱マスに金塊コマを以下の個数に分けて配置します。
金塊3個:1か所
金塊4個:2か所
金塊5個:2か所
金塊6個:2か所
金塊7個:1か所
そして、柵を35本用意します。
また、各プレイヤーにはそれぞれの部族「ゴブリン(黒)・オーク(赤)・メイジ(白)・エルフ(青)」の戦力別の戦士タイルを以下のプレイ人数に応じた枚数配られます。
プレイ人数 | 戦力1 | 戦力2 | 戦力3 | 戦力4 | 戦力5 |
2人 | 11枚 | 2枚 | 1枚 | 1枚 | 1枚 |
3人 | 7枚 | 2枚 | 1枚 | 1枚 | 0枚 |
4人 | 5枚 | 1枚 | 1枚 | 1枚 | 0枚 |
・ゲームの流れ
各プレイヤーは自分の手番に以下の2つのアクションのうち1つを行います。
1.柵を2本まで配置する
2.戦士タイルを1枚配置する
なお、柵か戦士タイルどちらかがなくなると、なくなっていない方のアクションしか行えなくなります。また、どちらもなくなった場合は、そのプレイヤーはパスとなります。
1.柵を2本まで配置する
マスとマスの間に柵を2本まで配置できます。1本のみでも配置可能です。
柵は全プレイヤー共有のもので35本あります。配置できるのはマスの間のみで外周またはすでに柵が置いてある場所には置けません。
さらに、柵は4マス未満で仕切られる場所に置くことはできません。かならず4マス以上の範囲で仕切られるように配置しましょう。
2.戦士タイルを1枚配置する
自分の戦士タイルを1枚裏返しにして配置します。金鉱マスやすでに戦士タイルが置いてあるマスには置けません。
配置する際は、自分の名前の下にある戦力の戦士コマを選んだ後に置きたいマスを選択します。
以上のアクションを繰り返し、柵と全プレイヤーの戦士タイルを配置し終えるとゲームが終了し、得点計算となります。
・得点計算
ゲームが終了すると、裏返しにしていた全プレイヤーの戦士タイルを表にします。
その後、柵で仕切られたエリアごとに、各プレイヤーの戦士タイルの戦力を合計し、戦力が最も大きいプレイヤーがそのエリアの金塊を獲得します。戦力が同数のプレイヤーがいた場合は、端数は切り捨てで半分ずつ獲得します。4人プレイ時は、チームごとに計算を行います。
以上の計算を行い、最も金塊を獲得したプレイヤーの勝利となります。金塊が同数のプレイヤーがいた場合は、より多くの金塊があった金脈から金塊を獲得したプレイヤーの勝利となります。
・追加ルール
アルマデーラの追加ルールは以下の通りです。
●上級ルール
上級ルールを設定すると「魔力トークン」と「増援トークン」がゲーム開始時に配られます。
・魔力トークンについて
魔力トークンは、ゴブリン・オークは1枚、メイジ・エルフは2枚配られます。
魔力トークンは自分の手番の最初に使用することで種族に応じた以下の効果を適用します。効果を使用した後は、通常のアクションを行います。
- ゴブリン
1枚の戦士タイルを配置できます。ただし、追加で配置した戦士タイルは表にして配置しなければなりません。 - オーク
柵を1本配置できます。 - メイジ
相手プレイヤーが配置した戦士タイルの戦力を1枚見ることができます。4人プレイ時、味方プレイヤーの戦士タイルを見ることはできません。 - エルフ
エルフの戦士タイルをすでに配置していると使用できます。配置した戦士タイルと同じエリアにいる相手プレイヤーを弓で射撃します。同じ戦士タイルを2回射撃することはできますが、同じ手番中にはできません。射撃された戦士タイルは得点計算の際に戦力が1引かれます。なお、エリアが戦士タイルか金塊コマで埋まっている場合は射撃できませんが、ゲーム序盤の囲まれたエリアがない場合は、射撃することができます。
・増援トークンについて
増援トークンは、各プレイヤーに1枚ずつ配られます。
柵で囲まれたエリアが戦士タイルか金塊コマで埋まっている状態でのみ、増援トークンを自分の戦士タイルの上に置くことができます。なお、他プレイヤーがすでにそのエリアに増援トークンを置いている場合は、置くことができません。4人プレイ時に、味方プレイヤーの戦士タイルの上に置くことはできません。増援トークンを配置した後は、通常のアクションを行います。
増援トークンは得点計算時、置いた戦士タイルの戦力を+1します。さらに、そのエリアで他プレイヤーと同戦力だった場合は、増援トークンを置いたプレイヤーがすべての金塊コマを獲得できます。
このゲームを遊んでみて
柵を置くか戦士タイルを置くかの単純なルールですが、かなり悩みます…!戦士タイルを金塊コマの近くに配置すると、他プレイヤーに柵を置かれ遮断されますし、柵を置いて金塊コマを獲得できるようなエリアを作ろうとすると、そのエリアに他プレイヤーの戦士タイルを置かれてしまいます。いかにうまく金脈コマの近くに戦力タイルを置くことができるか、またうまく柵で仕切ることができるかに勝負がかかっていますね。それでも、うまく戦士タイルを置くことができても、ちゃんと金塊コマを獲得できるかどうかは戦力次第です。ここでブラフ要素も出てきますね。さらに、上級ルールも設定すると戦略性も増すので、より考えることも多くなります。
タイル配置・ブラフ・ジレンマの要素が楽しめるゲーム『アルマデーラ』、ぜひ一度遊んでみてください。
それでは、また次の記事で。