【ボードゲームアリーナ ルール解説 アズール(AZUL)】コンボが大事!綺麗なタイルで壁を装飾!

BGAルール解説

どうも。

今回は、ボードゲームアリーナで遊べる綺麗なタイル配置ゲーム『アズール』のルールを解説していきます。タイルは1枚1枚がとても綺麗で、たくさん並べるともっと綺麗になります。ルール自体はとても簡単ですが、意外と考えなければ高得点は獲得できないので、ぜひ一度遊んでみてください。

ゲームの概要

・アズールはどんなゲーム?

アズールは、プレイヤーがタイルアーティストとなり、アルハンブラ宮殿の美しさに魅了されたポルトガル国王の命で、エヴォラ宮殿の壁を美しく装飾することを目的としたゲームです。ゲームの詳細は以下の通りです。

プレイ人数:2~4人
プレイ時間:18分
難易度:1/5
戦略:3/5
運:3/5
やり取り:0/5

※BGAより参照

・デザイナーの紹介

アズールのデザイナーは、ミヒャエル・キースリング氏です。アズールには、サマーパビリオンやシントラのステンドグラスなど、派生作品もあるどれも綺麗なゲームです。

ゲームのルール

・ゲームの勝利/終了条件

壁への配置フェーズ終了後、誰か1人でも自分の壁の横1列が5個のタイルで埋まったプレイヤーがいると、そのラウンドでゲームが終了し、勝利点を最も獲得したプレイヤーの勝利となります。

・ゲームの準備

この準備はBGAでは自動で行われます。

各プレイヤーにはプレイヤーボードが配られます。
プレイヤーボードは左側が「図案ライン」、右側が「壁」、下部が「床ライン」となります。
場にはプレイ人数に応じた工房展示ボードを円になるように並べます。

  • 2人プレイ時:5枚
  • 3人プレイ時:7枚
  • 4人プレイ時:9枚

袋の中には、5種類(赤・青・黒・水色・オレンジ色)20枚ずつ、計100枚のタイルが入っています。
またスタートプレイヤータイルを1個用意します。

・ゲームの流れ

このゲームは以下の3つのフェーズを順に行っていきます。

1.ラウンドの準備フェーズ
2.工房の提示フェーズ
3.壁への配置フェーズ

1.ラウンドの準備フェーズ

このフェーズでは、工房展示ボードの上に、袋からランダムに取り出した4個のタイルを配置していきます。そして、場の中央にスタートプレイヤータイルを置きます。

2.工房の提示フェーズ

このフェーズでは、タイルを獲得し、プレイヤーボードにタイルを置くアクションを行います。
タイルは、工房展示ボード上、あるいは中央の場から1種類のタイルすべてを獲得できます。

①工房展示ボード上から取る

工房展示ボード上からタイルからタイルを取る場合、指定した1種類のタイルを獲得し、残りのタイルは中央の場へ移動させます。

②中央の場から取る

中央の場からタイルを取る場合、工房展示ボード上から移動させたタイルを1種類すべて取ることができます。なお、ラウンド中に最初にこの中央の場からタイルを取るプレイヤーは、同時にスタートプレイヤータイルを取ります。スタートプレイヤータイルはプレイヤーボードの床ラインの空いている一番左のスペースに置きます。

③タイルを図案ラインへ配置する

上記のアクションでタイルを取った後に、そのタイルをプレイヤーボードの図案ラインに配置します。
図案ラインは1段目が1スペース、2段目が2スペース…、といったように5段目まであります。

タイルの置き方にはいくつかのルールがあります。

  • 獲得したタイルをすべて同じラインの右側から1個ずつ配置する
  • すでにタイルが配置されているラインには同じ種類のタイルしか置けない
  • ラインから溢れるようにタイルを置く場合は、溢れた分を床ラインに左側から置く
  • 壁にタイルがある場合、そのラインには同じ種類のタイルは置けない

後述しますが、床ラインに置かれたタイルは減点となります。注意してほしいのは、獲得したタイルをすべて同じラインに置かなければならない点です。すべてのラインが埋まった状態で大量のタイルを獲得してしまうと大きな減点となるので気を付けましょう。

以上のアクションを繰り返し、工房展示ボード上・中央の場のタイルがなくなったらこのフェーズは終了します。

3.壁への配置フェーズ

このフェーズでは、図案ラインのタイルを壁に移動させ、得点計算を行います。

①壁への移動

前のフェーズで、図案ラインの中からタイルで埋まったラインのタイルを1個、壁の該当するタイルのスペースに置きます。残りのタイルは袋には戻さず、一時的に他の場所に保管します。
図案ラインで空きがあるラインのタイルはそのままで、次のラウンドに持ち越します。

なお、タイルを壁に移動させた次のラウンドからは、その図案ラインには同じ種類のタイルは置けなくなります。

②得点計算

そして、壁にタイルを置くと同時に得点計算が行われます。得点計算は以下のように行います。

壁に置いたタイルの上下左右に隣接するタイルがない場合、1点を獲得します。

壁に置いたタイルの上下左右に隣接するタイルがある場合、その隣接するタイル1枚につき1点を追加で獲得できます。なお、得点は上下と左右で分割して計算します。
上の画像では、まず、上下に隣接するタイルが1枚あるので2点、左右で隣接するタイルが1枚あるので2点、計4点を獲得します。

なお、タイルを壁に配置するのは1段ずつ行っていきます。そのため、2段目が1段目で配置したタイルと隣接する場合、追加で得点が得られます。このように、得点はコンボのようにつながっていくので、1ラウンド目からなるべく隣接できるような種類のタイルを獲得した方が、より高得点を獲得できます。

最後に、床ラインにあるタイル分減点します。
上の画像では、計5枚のタイルが置かれたので、
{(-1)+(-1)+(-2)+(-2)+(-2)}で計8点の減点となります。
なお、床ラインから溢れたタイルは減点とはならず、一時的に保管します。

以上のように、得点計算は毎ラウンド行うので、より高得点が狙えるタイルを次のラウンドで獲得するようにしましょう。

●ラウンド移行について

以上のフェーズを行うと次のラウンドに移ります。
前のラウンドでスタートプレイヤータイルを受け取ったプレイヤーがスタートプレイヤーとなります。スタートプレイヤータイルは再び、中央の場に置きます。

また、袋の中のタイルがなくなると、壁への配置の際に一時的に保管していたタイルを袋に戻します。あまりないですが、それでもタイルがなくなった場合は、工房展示ボード上にタイルが置かれないままラウンドを開始します。

なお、誰か1人のプレイヤーボードの壁の横のラインがタイルで埋まったラウンドでゲームは終了となります。

●ゲーム終了時のボーナス得点

ゲーム終了時の壁のタイル配置によってはボーナス得点を獲得できます。
ボーナス得点は以下の通りです。

  • 横のラインをすべて埋めるとラインごとに2点
  • 縦のラインをすべて埋めるとラインごとに7点
  • 1種類のタイルをすべてのラインに置くことができると1種類ごとに10点

以上の得点を追加し、最も勝利点を多く獲得したプレイヤーの勝利となります。同点の場合は、横のラインをより多く埋めたプレイヤーの勝利となります。

・追加ルール

アズールの追加ルールは以下の通りです。

●ヴァリアントルール

有効にすると、壁に描かれていたタイルがなくなり、グレーの壁になります。グレーの壁には自由にタイルを配置できます。なお、横ラインには同じ種類のタイルを置くことができますが、縦のラインには同じ種類のタイルを置くことはできません。

●やり直し/確認を許可する
タイルの獲得や配置をやり直しできるかどうか選択できます。基本的には有効にすることをオススメします。

●得点計算の高速化
得点計算を高速で行うかどうかを選択できます。

このゲームを遊んでみて

個人的に大好きなゲームです。実物を持っているのですが、タイルが1枚1枚つるつるしていて模様も綺麗なので、触って見ているだけで楽しいゲームです。ゲームの内容も、タイルを取って配置するだけのゲームですが、以下にコンボをつなげて高得点を取ることができるか考えながらタイルを集めていくのが面白いゲームです。何もできない場合は、いかに相手を減点させるか考えたりもしますね(笑)。タイルを次のラウンドに持ち越す際には、持ち越したラウンドはタイルを獲得する量が自然と減ってしまうので、余分な獲得タイルに注意しましょう。私はよく余分なタイルを多く獲得してしまい、大きな減点を食らっていました(笑)。

綺麗なタイル配置ゲーム『アズール』、ぜひ一度遊んでみてください。

それでは、また次の記事で。

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