今回は勝敗を決めるゲームではなく、全プレイヤーが協力して目標を目指すボードゲームアリーナで遊べるゲーム『花火』を紹介していきます。限られた情報の中、他のプレイヤーの意図を読み合い、最高の花火を打ち上げることができるでしょうか?
ゲームの概要
・花火はどんなゲーム?
花火は、花火大会で火薬と導火線と発射薬を誤って混ぜてしまったうっかりものの花火師となり、お互いに協力しながら大惨事を防ぎ、最高の花火を打ち上げることを目指すゲームです。実際にそんな花火師がいたらとんでもないですね(笑)。ゲームの詳細は以下の通りです。
プレイ人数:2~5人 プレイ時間:13分
難易度:2 戦略:3 運:3 やり取り:4 (全5段階)
※BGAより参照
・デザイナーの紹介
花火のデザイナーは、アントワーヌ・ボウザ氏です。以前紹介した『ドラフトサウルス』のデザイナーでもありますね。この『花火』や『東海道』など、日本をテーマにしたボードゲームを作っています。
ゲームのルール
・ゲームの終了条件
山札が尽きるか、花火を5色すべて完成させるとゲームは終了し、得点計算となります。なお、3回失敗するとゲームオーバーになります。
・ゲームの準備
この準備はBGAでは自動で行われます。赤、青、緑、黄、白の5色でそれぞれ1~5の数字が書かれたカード計50枚をシャッフルし、2・3人プレイ時は5枚、4・5人プレイ時は4枚手札として配り、残りを山札とします。また、ヒントトークンを8個用意します。カードの内訳は以下の通りです。
「1」のカード:各色3枚(3枚×5色=15枚)
「2」のカード:各色2枚(2枚×5色=10枚)
「3」のカード:各色2枚(2枚×5色=10枚)
「4」のカード:各色2枚(2枚×5色=10枚)
「5」のカード:各色1枚(1枚×5色=5枚)
・ゲームの流れ
このゲームは、各プレイヤーが手札から花火カードを1枚ずつ出して、各色のカードを1から順に5まで出していくことを目指しますが、重要な点がひとつあります。
それは、自分の手札は自分では見ることができず、かわりに他のプレイヤー全員が見ることができるという点です。以下のアクションを行い、慎重に手札からカードを出すようにしましょう。
手番でできることは以下の3つのアクションのうち、1つだけです。
1.他のプレイヤーにヒントを出す
2.自分の手札を1枚捨て、ヒントトークンを回復する
3.カードを1枚プレイする
1.他のプレイヤーにヒントを出す
プレイヤー1人を指定し、手札に関するヒントを出します。
ヒントを出す際には「ヒントトークン」を1個消費します。ヒントトークンは全プレイヤーで共有しているものなので、ヒントトークンがない場合は、このアクションを行うことはできません。
ヒントの出し方は「1種類の色」か「1種類の数字」のどちらかです。
このカードが「赤色です」や「2」ですなどのヒントを出すことができます。ただし、注意する点として、ヒントに該当するものが複数あった場合は、すべて反映されてしまうという点があります。操作は、ヒントを出したい手札を選択し、数字か色のどちらかを選びます。
上の画像では、「1」の数字のヒントを出しました。手札の中には3枚「1」のカードがあったので、3枚すべてにヒントが出ます。
2.自分の手札を1枚捨て、ヒントトークンを回復する
自分の手札を1枚捨てて、ヒントトークンを1個回復します。
ただし、8個以上にすることはできず、カードの枚数には限りがあるので、捨てる時には注意が必要です。例えば「赤の2」のカードを2枚捨ててしまった場合、もう赤のカードは1以上出せなくなってしまいます。操作は捨てたい手札を選択した後、上の「選んだカードを捨てる」をクリックします。
3.カードを1枚プレイする
手札からカードを1枚出します。
カードを出す際には、各色「1」のカードから順に出す必要があります。「1」から飛ばして「3」を出すことや、すでに「2」がある状態で再び「2」を出すことはできません。もし、出すことができないカードを出してしまった場合は「失敗」となり、出したカードは捨て札となり、「失敗」を3回してしまうとゲームオーバーとなります。操作は出したい手札を選択した後、上の「選んだカードをプレイする」をクリックします。
また、1色のカードを5まで出すことができたら、ボーナスとしてヒントトークンを1個回復できます。
これらのアクションを繰り返し、5色すべてのカードを出すことができれば完全勝利となります。また、山札がなくなった時点で、各プレイヤーが1回ずつアクションを終えてもゲーム終了となり、各色の一番大きい数字の合計点が最終得点となります。より高得点を目指しましょう。
・ゲームのコツ
このゲームは手札をプレイすることが勝利の条件ですが、そのためにヒントは必須です。しかし、ヒントばかり出しているとヒントトークンはすぐになくなってしまいます。そこで、手札を捨てることが重要となります。
手札は常に、新しいカードが左側に、古いカードは右側にある状態になります。ヒントが出されず、長い間右側にあるカードがあれば、そのカードはさほど必要のないカードだと推測することもできます。「5」の数字以外のカードは1枚捨てても、まだリカバリーはきくので、時には勇気を出して捨てることも重要です。
なお、一度「5」まで出した色はそれ以降、必要のないカードなのでどんどん捨ててヒントトークンを回復するようにしましょう。
このゲームを遊んでみて
始めて遊ぶ時は勝手がわからず、すぐにゲームオーバーになっていました。友人とよく遊ぶのですが、だんだんとヒントの出し方に独自のルールのようなものができあがっていきます。「5」など捨ててはいけないカードはすぐにヒントを出す、新しく引いたカードにすぐにヒントが出された場合は出しても大丈夫なカード、といったようなコツもわかってきました。
まだ完全勝利をしたことはありませんが、何回も遊んでより高い高得点を目指してみてください。
それでは、また次の記事で。