【ボードゲームアリーナ ルール解説 パークス(PARKS)】道は一方通行?国立公園を巡る旅に出発!

BGAルール解説

どうも。

今回は、ボードゲームアリーナで遊べる国立公園を巡るゲーム『パークス』のルールを解説していきます。アメリカの国立公園を巡るゲームで、ひとつひとつの絵がとても綺麗なゲームでもあるので、見てるだけで楽しめるゲームです。ぜひ一度遊んでみてください。

ゲームの概要

・パークスはどんなゲーム?

パークスは、プレイヤーがハイカーとなり、アメリカの国立公園を巡る旅に出るゲームです。ゲームの詳細は以下の通りです。

プレイ人数:2~5人
プレイ時間:67分
難易度:2/5
戦略:3/5
運:2/5
やり取り:3/5

※BGAより参照

・デザイナーの紹介

パークスのデザイナーは、ヘンリー・オーデュポン氏です。他にも、『トレイルズ』や『スペースパーク』など、綺麗な雰囲気のゲームのデザイナーでもあります。

ゲームのルール

・ゲームの勝利/終了条件

全4ラウンドを行うとゲームが終了し、最も多くの勝利点を獲得したプレイヤーの勝利となります。

・ゲームの準備

この準備はBGAでは自動で行われます。

まず場の中央には、「パークカード」の山札を用意し上から3枚を表にして場に並べます。「ギアカード」も同様に、山札を用意し上から3枚を表にして並べます。また、「水筒カード」の山札と、「シーズンカード」の山札を用意し、シーズンカードは1枚を表にして山札の上に置きます。

場の上部には、5種類のトークン(水・太陽・木・山・動物)を用意し、その下に名所タイルをつなげて配置します。左側には「旅の始まりタイル」を右側には「旅の終わりタイル」を配置し、その間に5枚の「基本名所タイル」とランダムに引かれた1枚の「特殊名所タイル」をそれぞれランダムに配置します(4・5人プレイ時は「滝タイル」も配置する)。その後、各プレイヤーの色の「ハイカー駒」を2個ずつ、旅の始まりタイルの上に置きます。
さらに、「シーズンカード」の右下に描かれているトークンを、2番目の名所タイルから順に、1個ずつ配置していきます。

最後に、各プレイヤーには1枚の「年度カード」「水筒カード」が配られます。年度カードは非公開、水筒カードは公開します。また、「キャンプファイヤートークン」も1枚ずつ配られ、スタートプレイヤーには「スタートプレイヤーマーカー」が、手番が一番遅いプレイヤーには「カメラトークン」が配られます。

また、「写真タイル」も用意します。

・ゲームの流れ

プレイヤーは自分の手番に、ハイカー駒を1個前に進めるアクションを行います。

1.ハイカー駒の進め方

ハイカー駒はどの名所タイルにも進めることができます。ただし、ハイカー駒がいる名所タイルよりも前の名所タイルに戻すことはできません。
名所タイルの上に、ラウンド開始時にシーズンカードによって置かれたトークンがあった場合、最初にその名所タイルにハイカー駒を進めたプレイヤーはそのトークンを獲得できます。

また、自分のハイカー駒を含め、他のハイカー駒がある名所タイルに進めることもできません。
ただし、キャンプファイヤートークンを裏返しにすることで、他のハイカー駒がある名所タイルに進めることができます。

2.名所タイルの効果

ハイカー駒を名所タイルに進めることで、様々な効果が得られます。
なお、トークンのサプライがなくなった場合や自分が交換できるトークンを持っていない場合など、その名所タイルの効果を使用することができない場所には、ハイカー駒を進めることができません。

①基本名所タイル

基本名所タイルは「海・谷・森・山・景勝地」の5枚と、4・5人プレイ時は「滝」を追加した計6枚あります。効果は以下の通りです。


  • 水トークンを2個獲得

  • 太陽トークンを2個獲得

  • 木トークンを1個獲得

  • 山トークンを1個獲得

  • 水トークンと太陽トークンを1個ずつ獲得
  • 景勝地
    水筒カードを1枚獲得するか、トークンを2個消費することで写真タイルを1枚獲得し、カメラトークンを持っていない場合、カメラトークンを持っているプレイヤーからカメラトークンを受け取ります。
    カメラトークンを持っているプレイヤーが写真タイルを獲得する場合は、トークンは1個消費するだけで済みます。
②特殊地形タイル

特殊地形タイルは「野生動物・ロッジ・川・望楼」の4枚あります。効果は以下の通りです。

  • 野生動物
    自分の持っているトークンを1個、動物トークン1個に変換できます。
  • ロッジ
    自分の持っているトークンを1個、動物トークン以外のトークン1個に変換できます。この効果は2回行えます。

  • 水トークンを1個消費することで、他のハイカー駒がいる名所タイルの効果を使用することができます。なお、「旅の終わりタイル」は名所タイルではないので、効果を使用することはできません。
  • 望楼
    パークカードを1枚予約するか、訪問できます。それか、ギアカードを購入できます。この処理は後述する「旅の終わりタイル」の効果で説明します。
③旅の終わりタイル

旅の終わりタイルの効果は3つあり、その中から1つを選択します。
なお、前述した「望楼」の効果は、この効果と同じですが、スタートプレイヤーマーカーの獲得やギアカードの購入の際の太陽トークンの割引効果はありません。
さらに、旅の終わりタイルにハイカー駒を進めると、使用済みのキャンプファイヤートークンを回復することができます。つまり、キャンプファイヤートークンは1ラウンド中に最大2回使用することができます。

●パークカードの予約/スタートプレイヤーマーカーの獲得

この効果は、場に並べてある3枚のパークカードのうち1枚か、山札の上から見ずに1枚めくり、そのカードを予約します。予約したカードは自分の場に横にして置きます。
さらに、最初にこの効果を使用したプレイヤーはスタートプレイヤーマーカーを獲得できます。
場に並べてあるパークカードを予約した後、場のパークカードが補充されます。

●ギアカードの購入

この効果は、場に並べてある3枚のギアカードから1枚購入することができます。購入する際にはギアカードの右上にあるマークの数分、太陽トークンを消費することで購入できます。なお、2・3人プレイ時は最初にこの効果を使用したプレイヤーが、4・5人時は最初と2番目にこの効果を使用したプレイヤー太陽トークンを1個分少なく購入することができます。
ギアカードを購入した後、場のギアカードが補充されます。

●パークカードの訪問

パークカードに描かれた国立公園に訪問します。
この効果は、パークカードを獲得できます。獲得するパークカードは、場に並べてあるパークカードか予約しているパークカードから獲得できます。獲得する際には、パークカード下部に描かれたトークンを消費することで獲得することができます。訪問したパークカードは自分の場に縦にして置きます。
パークカードを場から獲得した場合、場にパークカードが補充されます。

3.トークン・カードの説明
①動物トークン

動物トークンは、いわゆるワイルドトークンで、他のトークンの代わりとして使用できます。
ただし、ギアカードの購入と後述する水筒カードのコストとして使用することはできません。

②シーズンカード

シーズンカードは、ラウンド開始時に設定されるカードです。そのラウンドのシーズンを設定し、ラウンド中、シーズンカードの効果が常時発動されます。シーズンカードの効果は、特定のアクション後にトークンを獲得できたり、パークカードのコストが割引されたりする効果があります。

③水筒カード

水筒カードは、水トークンを獲得した時点で、獲得した水トークンを1個水筒カードに置くことで、その水筒カードの効果を使用することができます。水筒カードの効果は、トークンを獲得できるものや、特殊地形タイルと同じような効果をもつものがあります。
水筒カードは1ラウンドに1回使用することができます。ラウンド終了時に上に置いた水トークンを取り除き、次のラウンドでまた使用可能になります。

④ギアカード

ギアカードは、獲得すると常時その効果を発動します。ギアカードの効果には、パークカードのコストを割引するものや、特殊なアクションを行えるようになるものがあります。ギアカードを複数獲得することで、無料でパークカードを獲得することもできます。

⑤パークカード

パークカードは、このゲームにおける主な得点源となるカードです。コストを支払い獲得すると、左下の数字分の得点を獲得できます。

⑥年度カード

年度カードは、ゲーム開始時に各プレイヤーに1枚配られる、いわゆる目標カードです。ゲーム終了時に、その目標を達成できるとボーナス得点が得られます。

⑦カメラトークンと写真タイル

前述したとおり、カメラトークンは写真タイルを獲得する際に、消費するトークンが2個ではなく、1個で済みます。また、ラウンド終了時にカメラトークンを持っていたプレイヤーは、トークンを1個消費することで、写真タイルを1枚獲得できます。
写真タイルは1枚1点となります。

4.ラウンドの終わり

ハイカー駒1個を残して、他ハイカー駒がすべて旅の終わりタイルに到達すると、残されたハイカー駒のプレイヤーは、そのハイカー駒を旅の終わりタイルに進めなければなりません。最後のハイカー駒が旅の終わりタイルの効果を使用し終えると、ラウンドが終了します。
ラウンド終了時、カメラトークンを持っているプレイヤーは、トークンを1個消費することで写真タイルを1枚獲得できます。また、全プレイヤーのハイカー駒を旅の始まりタイルに移動させ、水筒カードの上にある水トークンを取り除きます。

その後、名所タイル・特殊名所タイルを回収し、新に1枚の特殊地形タイルを加え、そのタイルをシャッフルし、また旅の始まりタイルと旅の終わりタイルの間に配置します。つまり、前のラウンドよりも1枚分名所タイルが多くなります。
また、シーズンカードの山札の上から1枚表にし、シーズンカードの右下に描かれたトークンを名所タイルに配置後、新しいラウンドが始まります。

以上のラウンドを行い、全4ラウンドを行うとゲームが終了します。得点は、パークカードの得点・年度カードのボーナス得点・写真タイル1枚につき1点・スタートプレイヤーマーカーを持っているプレイヤーは1点、で決まります。得点が最も多いプレイヤーの勝利となります。

・追加ルール

パークスの追加ルールは、年度カードをランダムに配られるか、プレイヤーが2枚の年度カードのうち1枚を選ぶか設定できます。

このゲームを遊んでみて

見た目が綺麗で目でも、実際に遊んでも楽しいゲームです。パークカードはすべて違う絵柄でどれも綺麗なものばかりです。なんなら「綺麗だから欲しい!」ということもありました。ゲームのルールもハイカー駒が2個ということで、選択肢が少ないように見えて意外と多いと思いました。選択の幅は多いのですが、どの選択を取るかがとても悩ましいです。水筒カードもギアカードもどんどん獲得していきたいですが、そればかりしていては得点が伸びません。それでも、水筒カードやギアカードがなければ、スムーズに得点を伸ばすことができないので、ほどよく獲得するのがいいとも思います。

アメリカの国立公園を巡る綺麗なゲーム『パークス』、ぜひ一度遊んでみてください。

それでは、また次の記事で。

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