どうも。
今回は、ボードゲームアリーナで遊べるタイル配置ゲーム『ブルゴーニュの城』のルールを解説していきます。ダイスを振ってアクションを行うだけのゲームですが、できることはとても多いので何をしようか悩みつつも楽しいゲームです。ぜひ一度遊んでみてください。
ゲームの概要
・ブルゴーニュの城はどんなゲーム?
ブルゴーニュの城は、プレイヤーがブルゴーニュの公爵となり領地を拡大するゲームです。ゲームの詳細は以下の通りです。
プレイ人数:2~4人 プレイ時間:47分
難易度:3 戦略:4 運:2 やり取り:1 (全5段階)
※BGAより参照
・デザイナーの紹介
ブルゴーニュの城のデザイナーは、シュテファン・フェルト氏です。ブルゴーニュの城には、様々なバリエーションがあるので、ぜひ探してみてください。
ゲームのルール
・ゲームの勝利/終了条件
5ラウンドを終えるとゲームが終了し、勝利点が最も多いプレイヤーの勝利となります。
・ゲームの準備
まず、人数に応じたメインボードを置きます(今回は2人プレイ時のものです)。メインボードには各プレイヤーの手番トークンを配置します。そして、各プレイヤーに個人ボードが配られます。
また、労働者タイルを手番の数分(手番が1番目なら1枚、2番目なら2枚…)と銀鉱石タイルを1枚、ランダムに商品タイルを3枚配られます。その後、各プレイヤーは「城タイル」を個人ボードの対応するマス(緑色のマス)のどれかに配置します。その後、ゲームが始まります。
・ゲームの流れ
このゲームは、1ラウンド5ターンで形成されており、5ラウンドあるので計25ターンを行います。
ゲームの流れは、ラウンド開始時の処理を行った後、2つのアクションを行います。
0.ラウンド開始時の処理
1.ダイスを振る
2.ダイスによるアクションを行う
0.ラウンド開始時の処理
ラウンド開始時には、3つの処理を行います。なお、この処理は自動で行われます。
①商品タイルを並べる
5枚の商品タイルをメインボード左上に並べます。この商品タイルが1ターンに1枚移動するので、今が何ターン目かの判断にも使えます。
②指定された領地タイルをダイス目のタイル置き場に配置する
ダイス目のタイル置き場に指定された種類の領地タイルをランダムに配置します。
③中央のタイル置き場に領地タイルを配置する
中央のタイル置き場にランダムに領地タイルを配置します。
1.ダイスを振る
このアクションは自動で行われます。
まず、白色のダイスが1個振られます。
このダイスの出目の数字の商品置き場に、左上にあった商品タイルを1枚移します。
また、各プレイヤーは自分の色のダイスを2個振ります。この2個のダイスの出目によって次のアクションでできることが変わります。
2.ダイスによるアクションを行う
ダイスを1個使用し、以下の4つのアクションの内、2つ行います。異なるアクションを選んでもいいですし、同じアクションを2回連続で行うこともできます。また、これらのアクションの他にも回数関係なく行えるフリーアクションもあります。
①領地タイルの獲得
②領地タイルの配置
③商品タイルを売る
④労働者タイルの獲得
●フリーアクション
①領地タイルの獲得
ダイスを1個使用し、領地タイルを1枚獲得します。
領地タイルは、使用するダイスの目と同じ場所にあるタイル置き場から獲得することができます。獲得したタイルは個人ボードのタイル置き場に配置します。なお、個人ボードには領地タイルを3枚までしか置くことはできません。3枚持っている状態でタイルを獲得した場合、どれか1枚を捨てる必要があります。
なお、このアクションでは、労働者タイルを使用することで、使用した分だけダイスの目を±1することが可能です。
2.領地タイルの配置
ダイスを1個使用し、個人ボードのタイル置き場にある領地タイルを1枚、自分の領地マスに配置します。
領地タイルを置く際には、
①ダイスの目と同じ数字のマスにしか配置できない
②配置する領地タイルと同じ色のマスにしか配置できない
③すでに置いてある領地タイルと接して置かなければならない
という3つの制約があります。後述しますが、タイルは配置すると、その種類に応じて様々な効果があります。
なお、このアクションでも、 労働者タイルを使用することで、使用した分だけダイスの目を±1することが可能です。
このアクションを行った後、隣接していた同色のマスがすべて埋まるとボーナス得点を得ることができます。ボーナス得点は2つの計算方法で決まります。
①そのエリアのマスの数
1マス:1点
2マス:3点
3マス:6点
4マス:10点
5マス:15点
6マス:21点
7マス:28点
8マス:36点
②マスを埋めたラウンド数
1ラウンド目:10点
2ラウンド目:8点
3ラウンド目:6点
4ラウンド目:4点
5ラウンド目:2点
例えば、上の画像4の青いマス4マスの領地を2ラウンド目で埋めた場合は、10点+8点=18点のボーナス得点となります。
さらに、個人ボード上の同色のマスをすべて埋めることができると、ボーナスタイルと得点が得られます。なお、このボーナス得点は各色先着2名です。得点は以下の通りです。
2人プレイ時:1番目→5点・2番目→2点
3人プレイ時:1番目→6点・2番目→3点
4人プレイ時:1番目→7点・2番目→4点
3.商品タイルを売る
ダイスを1個使用し、個人ボードにある商品タイルを1種類売ります。
売れる商品は、使用するダイスを同じ数字の商品のみです。
このアクションでも、 労働者タイルを使用することで、使用した分だけダイスの目を±1することが可能です。
商品を売ると、売った商品タイルの枚数×プレイ人数分の得点と銀鉱石タイル1枚を得ることができます。
4.労働者タイルの獲得
ダイスを1個使用し、労働者タイルを2枚獲得できます。
ここでは、ダイスの目は関係ありません。労働者タイルは上記の通り、ダイスの出目を±1することができます。
●フリーアクション
1ターンに1回、銀鉱石タイルを2枚使用し、メインボードの中央のタイル置き場から領地タイルを1枚獲得できます。
獲得した領地タイルは、個人ボードのタイル置き場に置きます。上記の通り、3枚までしか置けないので注意しましょう。
●ラウンドが終了すると
ラウンドが終了すると、中央と各ダイス目の領地タイル置き場にある領地タイルはすべて捨てます。
以上のアクションを2つ行い、次のプレイヤーに移ります。これらのアクションを5ターン行うとラウンドが終了し、次のラウンドに移ります。5ラウンド目が終了するとゲームが終了し、得点計算となります。
・得点計算
ゲームが終了すると得点計算となります。最終的な得点は以下の合計で決まります。
①ゲーム中に獲得した勝利点
②「知識タイル」による追加得点
③売れなかった商品1枚につき1点
④残った銀鉱石タイル1枚につき1点
⑤残った労働者タイル2枚につき1点
同点のプレイヤーがいた場合は、領地の空きマスが多いプレイヤー、それでも決まらない場合は手番マーカーをより多く進めたプレイヤーの勝利となります。
・領地タイルの効果
領地タイルは配置することで様々な効果を発動します。
・城タイル(緑色)
配置すると、即座に追加で1アクションを実行できます。この追加アクション時はダイスの出目を無視します。なお、ゲーム開始時の城タイルはこの効果を発動しません。
・鉱山タイル(灰色)
ラウンド終了時に配置した鉱山タイルの数分、銀鉱石タイルを獲得できます。
・船タイル(青色)
配置すると、即座に自分の手番マーカーを1マス進め、メインボードの商品タイル置き場の商品タイルをすべて獲得できます。
この手番マーカーは、手番の順番を表しており、先に進んでいるプレイヤーほど各ターン早く行動することができます。なお、同じマスに進んだ場合は、すでに置いてあるマーカーの上に配置します。この場合は上にいるプレイヤーの方が手番が早くなります。
また、獲得した商品タイルは個人ボードに3種類しか置くことができません。同じ種類であれば3枚まで重ねて置くことができますが、4種類目の商品タイルは獲得できず、もとあった商品タイル置き場に戻すことになります。
・家畜タイル(黄緑色)
配置すると、即座に描かれている家畜の数分の得点が得られます。
家畜の数は2~4頭までいます。また、追加で同種類の家畜タイルを隣接して配置した場合、新しく置かれた家畜の数+隣接して置かれた家畜の数分の得点が得られます。
・建物タイル(ベージュ色)
配置した建物タイルの種類に応じて、即座に効果を発動します。全部で8種類あります。なお、同じ種類の建物タイルを同じエリアに複数置くことはできません。
①倉庫
自分の個人ボードにある商品タイルを1種類売ることができます。
②大工作業場
メインボードにある中央のタイル置き場以外の場所から、建物タイルを1枚獲得できる。
③教会
メインボードにある中央のタイル置き場以外の場所から、城・鉱山・知識タイルのいずれか1枚獲得できる。
④市場
メインボードにある中央のタイル置き場以外の場所から、船・家畜タイルのいずれか1枚獲得できる。
⑤下宿
労働者タイルを4枚獲得できる。
⑥銀行
銀鉱石タイルを2枚獲得できる。
⑦市庁舎
自分の領地タイル置き場から1枚、ダイスの目に関係なく配置できる。
⑧見張り塔
4点を獲得できる。
・知識タイル(黄色)
配置すると永続的に効果を発動するものや、特定の条件で発動するもの、ゲーム終了時に得点となるものなど、様々な効果があります。
①同じエリア内に同じ建物タイルを配置できるようになる
②ラウンド終了時に所持している銀鉱石タイル1枚につき労働者タイルを1枚獲得できる。
③商品を売った時に、追加で銀鉱石タイルを1枚獲得できる。
④商品を売った時に、追加で労働者タイルを1枚獲得できる。
⑤船タイルを配置した時に、隣接する2か所の商品タイル置き場から商品タイルを獲得できる。
⑥銀鉱石タイルを使用した時、中央のタイル置き場以外に、ダイスの目のタイル置き場からも領地タイルを獲得できる。
⑦家畜タイルを配置した時に、そのエリアにある同じ種類の家畜タイル分の得点を獲得できる。
⑧労働者タイルを使用した時に、1枚につきダイスの目を±2にできる。
⑨建物タイルを配置する時に、ダイスの目を±1にできる。
⑩船・家畜タイルを配置する時に、ダイスの目を±1にできる。
⑪城・鉱山・知識タイルを配置する時に、ダイスの目を±1にできる。
⑫メインボードから領地タイルを獲得する時に、ダイスの目を±1にできる。
⑬労働者タイル獲得アクション時に、追加で銀鉱石タイルを1枚獲得できる。
⑭労働者タイル獲得アクション時に、2枚ではなく4枚獲得できる。
⑮ゲーム終了時に、売った商品が1種類につき2点獲得できる。
⑯~㉓ゲーム終了時に、配置している建物タイル1枚につき4点獲得できる。
㉔ゲーム終了時に、配置している家畜1種類につき4点獲得できる。
㉕ゲーム終了時に、売った商品タイル1枚につき1点獲得できる。
㉖ゲーム終了時に、1番目・2番目関係なく獲得したボーナスタイル1枚につき3点獲得できる。
・追加ルール
ブルゴーニュの城の追加ルールは、個人ボードをどうするかどうかの選択になります。
このゲームを遊んでみて
できることが多くて悩む!ダイスの目に左右はされますが、労働者タイルによってある程度は緩和されるので、選択の幅はかなり大きいゲームです。調子に乗って労働者タイルを惜しまず使っていくと、「ここで労働者タイルが必要だ!」という場面で0枚ということが多くありました。自分の手元の情報を整理しつつ、どの選択を取るのかが悩ましくも楽しいゲームです。
ダイスの目に左右されるタイル配置ゲーム『ブルゴーニュの城』、ぜひ一度遊んでみてください。
それでは、また次の記事で。