【ボードゲームアリーナ ルール解説 セレスティア(Celestia)】船長を信じる?信じない?空の旅は危険がいっぱい!

BGAルール解説

どうも。

今回は、ボードゲームアリーナで遊べる飛行船での空の旅を楽しむゲーム『セレスティア』のルールを解説していきます。次々に変わる船長が困難に対処できるかどうか船員が信じるかどうか決めなければなりません。若干の協力要素、逆に相手を邪魔する要素など様々な要素があるので、ぜひ一度遊んでみてください。

ゲームの概要

・セレスティアはどんなゲーム?

セレスティアは、プレイヤーが飛行船の船長または船員となり、不思議な世界「セレスティア」の都市を旅し、宝物を獲得するゲームです。ゲームの詳細は以下の通りです。

プレイ人数:4~6人
プレイ時間:25分
難易度:1/5
戦略:3/5
運:3/5
やり取り:3/5

※BGAより参照

・デザイナーの紹介

セレスティアのデザイナーは、アーロン・ワイスブルム氏です。セレスティアには、他にも拡張が出ており、他にもBGAで遊べる『ピラミッドポーカー』のデザイナーでもあります。

ゲームのルール

・ゲームの勝利/終了条件

誰か1人のプレイヤーが50点以上の勝利点を獲得したラウンドでゲームが終了し、最も多くの勝利点を獲得したプレイヤーの勝利となります。

・ゲームの準備

この準備はBGAでは自動で行われます。

メインボードを用意し、9枚の「都市タイル」が順に並べられます。そして、各都市タイルに「宝物カード」を指定の枚数配置します。最初の都市タイルには「船コマ」を配置し、各プレイヤーの「アイコン」が用意されます。また、「専用ダイス」を4個用意します。

以下の枚数の「装備品カード」「パワーカード」をシャッフルし、各プレイヤーに6枚ずつ配り、残りを山札とします。また、スタートプレイヤーに「羅針盤マーカー」が配られます。

●装備品カード
・コンパス(青色):20枚
・避雷針(黄色):18枚
・霧笛(赤色):16枚
・大砲(黒色):14枚

●パワーカード
・ターボ:8枚
・迂回路:2枚
・追放:2枚
・ジェットパック:2枚
・突風:2枚

・ゲームの流れ

このゲームは、1ラウンドが4つのフェーズで構成されており、以下の4つのフェーズを順に行います。

1.イベント発生フェーズ
2.船員の判断フェーズ
3.イベント対処フェーズ
4.船長の交代フェーズ

1.イベント発生フェーズ

このフェーズでは、次の都市タイルに描かれているダイスの数分の専用ダイスを振ります。ダイスの数は最初は2個から始まり、進むごとに増えていき、最大4個のダイスを振ります。
専用ダイスは、「雲(青色)」・「雷(黄色)」・「ダモク鳥(赤色)」・「空賊(黒色)」が1面ずつ、そして無地の面が2面あります。

2.船員の判断フェーズ

このフェーズは、船員が前のフェーズで起きたイベントに船長が対処できるかどうか判断します。

後述しますが、前のフェーズで振ったダイスに対応するカードを船長が持っていた場合、船は次の都市に進むことができますが、対応するカードを持っていなかった場合は、船は墜落してしまいます。

船員は、船長が対応するカードを持っていると信じて旅を続けるか、ここで旅を終え、今いる都市に降りるか選択します。

なお、この時に船長や船員は自分の持っているカードや進めるか墜落するかなど、はっきりと明言することは禁止されています。そのため、BGAでは、「いける!」・「厳しい…」・「どっちだ?」といったコメントを発言することができます。ここでは、正しいことを発言する必要はなく、嘘を言うこともできます。

①旅を続ける場合

旅を続ける選択をした場合は、そのまま船に乗り続けます。後述しますが、船長がイベントに対処できた場合は、次の都市に進むことができ、より高得点の宝物カードを獲得できるチャンスが増えます。なお、船長がイベントに対処できずに船が墜落してしまった場合は、そのラウンドでは宝物カードは獲得できずに終わってしまいます。

②今いる都市に降りる場合

船から今いる都市に降りる場合は、そのプレイヤーは降りた都市にある宝物カードを1枚獲得し、旅を終えます。宝物カードには数字が書かれており、その数字が勝利点となります。なお、各都市タイルに書かれている数字は、その都市で獲得できるお宝カードの最低値を表しています。
都市に降りたプレイヤーはそのラウンド中、一部を除き何もできなくなります。

各都市の宝物カードの詳細は以下の通りです。

都市の数字魔法の望遠鏡1点2点4点6点9点12点15点20点25点
1+1枚5枚3枚2枚
2+1枚5枚3枚2枚
4+1枚5枚3枚2枚
6+1枚5枚3枚2枚
9+6枚3枚
12+6枚3枚
15+6枚
20+6枚
256枚

もしも、船員が降りたことで今いる都市の宝物カードがなくなった場合は、船に残っている船員を残したまま、次のイベント対処フェーズに進みます。

3.イベント対処フェーズ

このフェーズでは、船長がイベントの対処を行います。

ダイスのイベントと、装備品カードは以下のように対応しています。

  • 雲→コンパス
  • 雷→避雷針
  • ダモク鳥→霧笛
  • 空賊→大砲

船長がダイスのイベントに対応する装備品カードを持っていた場合は、装備品カードを消費することで船を次の島に進めることができます。なお、イベントのダイス1個につき、装備品カードは1枚必要となります。
船長が対応する装備品カードを持っていない場合は、船は墜落し、次のフェーズとなります。

4.船長の交代フェーズ

このフェーズでは、羅針盤マーカーを船に乗っている次のプレイヤーに渡します。これにより、次の手番の船長が変わります。
なお、船に乗っているプレイヤーが1人の場合は、船長の交代は行わず、そのプレイヤーが常に船長となります。プレイヤーが1人になった時のみ、始めのフェーズのダイスを振る前に、今いる都市に降りるか、次の島に進むためにダイスを振るか選択することができます。

●ラウンドの終了

すべてのプレイヤーが都市に降りたり、船が墜落したりして船に残っているプレイヤーがいなくなった場合、ラウンドが終了します。ラウンドが終了すると、船は最初の都市へ戻り、すべてのプレイヤーが船に乗ります。また、各プレイヤーには、カードが1枚配られます。

つまり、先の都市に進んだプレイヤーほど手札が少ない状態でラウンドを始める可能性が増えます。

また、1つの都市にある宝物カードがなくなった場合、その都市は飛ばして次の都市に移動します。

なお、このラウンド終了時に、50点以上獲得したプレイヤーがいるとゲームが終了し、最も勝利点を獲得したプレイヤーの勝利となります。

・パワーカード一覧

パワーカードには、様々な効果があり、使用するタイミングもカードによって異なります。
パワーカードの詳細は以下の通りです。

●ターボ(8枚)
船長がイベントに対処する時に使用可能です。このカードは、足りない装備品カードの代わりとなる、いわゆるワイルドカードです。なお、ターボカードは使用せずにわざと船を墜落させることも可能です。

●迂回路(2枚)
船に残っている船員あるいは船長が、船員が船に残るかどうか判断した後か、船長が墜落すると宣言した時に使用可能です。このカードを使用すると、船長は0~4個のダイスを振り直すことができます。

●追放(2枚)
船に残っている船員あるいは船長が、船員が船に残るかどうか判断した後に使用可能です。このカードを使用すると、船に残っているプレイヤーを1人選び、そのプレイヤーを今いる都市に強制的に降ろします。降ろされたプレイヤーは都市に降りた時と同じ処理を行います。

●ジェットパック(2枚)
船に残っている船員あるいは船長が、船が墜落するタイミングで使用可能です。このカードを使用すると、今いる都市に降りることができます。降りたプレイヤーは都市に降りた時と同じ処理を行います。

●突風(2枚)
都市に降りたプレイヤーを含むすべてのプレイヤーが、船員が船に残るかどうか判断した後に使用可能です。このカードを使用すると、すべての無地の面のダイスを振り直します。基本的には都市に降りたプレイヤーが、船に残っているプレイヤーを邪魔するカードです。

●魔法の望遠鏡(4枚)
このカードは、スタート地点から4つの都市にある特殊な宝物カードになります。船に残っている船員あるいは船長が、船が墜落するタイミングで使用可能です。このカードを使用すると、船は墜落せずに、次の都市に進むことができます。なお、このカードを使用せずに所持しておくと2点の価値があります。

●グラップリングフック(2枚)
このカードは、ルール設定でプロモカードを追加すると使用できます。都市に降りると宣言した船員が、その船は次の都市に進むことが判明したタイミングで使用することができます。このカードを使用すると、降りた際に獲得した宝物カードを戻し、船に戻ることができます。

・追加ルール

セレスティアの追加ルールは以下の通りです。

●ゲームタイプ

  • 基本ルール
    通常の装備品カードとパワーカードを使用します。
  • 基本ルール+プロモカード
    通常の装備品カードとパワーカード、そして「グラップリングフック」を使用します。
  • ファストゲーム
    パワーカードを使用せず、装備品カードのみを使用します。

このゲームを遊んでみて

時に協力し、時に相手を蹴落とす楽しいチキンレースゲームです。船長は毎手番変わっていきますが、一番悩むのは、自分が次に船長になる時です。たとえ前の船長が進めたとしても、自分が船長になった時に進めないと意味がないので、降りる必要が出てきます。あえて、最初のラウンドで手前の島に降りて魔法の望遠鏡を狙いながら手札を貯めるのもひとつの手です。身内で遊んで、2人で船に残って協力しながら進めるのが感動的になって楽しかったです(笑)。

船長を信じるかどうか。また助けるのか蹴落とすのか楽しいゲーム『セレスティア』、ぜひ一度遊んでみてください。

それでは、また次の記事で。

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