【ボードゲームアリーナ ルール解説 キングダムビルダー(Kingdom Builder)】遊ぶたびに変わる?コマ配置の王国建設ゲーム

BGAルール解説

どうも。

今回は、ボードゲームアリーナで遊べるコマ配置の王国建設ゲーム『キングダムビルダー』のルールを解説していきます。やることはコマを置くだけの簡単なゲームですが、勝ち方は遊ぶたびに変わり、戦略も毎回立てる必要もある奥深いゲームなので、ぜひ一度遊んでみてください。

ゲームの概要

・キングダムビルダーはどんなゲーム?

キングダムビルダーは、3人の王国の建設者の指示のもと、他プレイヤーに負けない1番の王国を作ることを目的としたゲームです。ゲームの詳細は以下の通りです。

プレイ人数:2~5人   プレイ時間:18分
難易度:2   戦略:3   運:2   やり取り:3   (全5段階)

※BGAより参照

・デザイナーの紹介

キングダムビルダーのデザイナーは、ドナルド・ヴァッカリーノ氏です。以前紹介した『モンスターファクトリー』や、有名なデッキビルドゲーム『ドミニオン』のデザイナーでもあります。

ゲームのルール

・ゲームの勝利/終了条件

誰か1人のプレイヤーが40個の入植地コマを配置し終えた後、最後の手番のプレイヤーの手番が終わるとゲームが終了し、得点が最も高いプレイヤーの勝利となります。

・ゲームの準備

この準備はBGAでは自動で行われます。

全8種類ある6角形のマスのボードをランダムに4枚繋げ合わせメインボードを作ります。メインボード上にある特殊地形のマスに特殊地形タイルを2枚配置します。また、全10種類ある建設者カードの中からランダムに3枚と城カードを公開します。

メインボードは草原(黄緑)・森林(緑)・砂漠(黄)・峡谷(茶)・花畑(紫)・山岳(黒)・水域(青)マスと、灰色の枠で囲まれた城マス、数字がある特殊地形マスによって構成されます。

各プレイヤーには、入植地コマ40個と5種類の地形カード(草原・森林・砂漠・峡谷・花畑)が配られます。

・ゲームの流れ

各プレイヤーは、自分の手番に地形カードをランダムに1枚公開し、「メインアクション」「フリーアクション」を行います。

1.メインアクション

メインアクションでは、配置ルールに従って入植地コマを3個置きます。配置ルールは以下の通りです。

①公開した地形カードに配置する

入植地コマは、公開した地形カードの地形に配置する必要があります公開した地形カード以外の地形には置くことはできません。

また、城・特殊地形・山岳・水域マスやすでに入植地コマがあるマスにも入植地コマは置くことができません。

②可能な限りすでに置いてある自分の入植地コマに隣接して配置する

入植地コマは、可能な限りすでに置いてある自分の入植地コマに隣接して配置する必要があります。

上の画像だと草原マスは多くありますが、すでに置いてある入植地コマがあるので、隣接して配置すると該当するマスは2マスのみとなります。

なお、配置の途中で隣接する入植地コマがなくなった場合は、公開した地形カードの地形の好きな場所に置くことができます。

2.フリーアクション

入植地コマを特殊地形マスに隣接して配置すると、残っている特殊地形タイルを獲得することができます。なお、同じ特殊地形マスからは1人1枚しか特殊地形タイルは獲得できません。

獲得した手番では使うことができませんが、次の手番から獲得した特殊地形タイルを使用することでフリーアクションが可能になります。また、フリーアクションはメインアクションの前後で使用可能です。

特殊地形タイルは1つにつき1手番で1回使用可能です。一度使った特殊地形タイルでも、次の手番では使用可能になります。特殊地形タイルは8種類あり、それぞれ特殊効果があります。

なお、この特殊地形タイルの効果で特殊地形マスに隣接している自分の入植地コマが離れた場合、所持していた特殊地形タイルは失います。もう一度配置し直しても獲得することはできません。

①農場

草原マスに入植地コマを1個配置できます。その際、可能な限りすでに置いてある自分の入植地コマに隣接して配置する必要があります。

②オアシス

砂漠マスに入植地コマを1個配置できます。その際、可能な限りすでに置いてある自分の入植地コマに隣接して配置する必要があります。

③倉庫

公開した地形カードと同じ地形マスに、すでに置いてある自分の入植地コマを1個移動できます。その際、可能な限りすでに置いてある自分の入植地コマに隣接して配置する必要があります。

④酒場

すでに置いてある自分の入植地コマが3個以上連続で並んでいる先端に、入植地コマを1個配置できます。

⑤牧場

すでに置いてある自分の入植地コマを1個、任意の方向の2マス先のマスに移動できます。その間に城・特殊地形・山岳・水域・入植地コマがあるマスがあったとしても移動することが可能です。移動先が入植地コマを置けないマスだった場合、移動することはできません。なお、移動先で自分の入植地コマと隣接させる必要はありません。

⑥塔

メインボードの端にあるマスに入植地コマを1個配置できます。 その際、可能な限りすでに置いてある自分の入植地コマに隣接して配置する必要があります。

⑦港

水域マスにすでに置いてある自分の入植地コマを1個移動できます。その際、可能な限りすでに置いてある自分の入植地コマに隣接して配置する必要があります。 このゲームで唯一水域マスに入植地コマを配置できる効果です。

⑧至聖所

公開した地形カードと同じ地形マスに入植地コマを1個配置できます。その際、可能な限りすでに置いてある自分の入植地コマに隣接して配置する必要があります。

以上のメイン・フリーアクションを繰り返し、誰か1人のプレイヤーの入植地コマがなくなり、最後の手番プレイヤーが手番を終えるとゲームが終了し、得点計算となります。

・得点計算

ゲームが終了すると、得点計算となります。得点は、ゲーム開始時に公開される3枚の建設者カードと城カードによって計算します。

①城

必ず得点計算に含まれます。自分の入植地コマが隣接している城マス1個につき3点獲得できます。
上の画像では、2つの城マスに入植地コマが隣接しているので6点獲得できます。

②商人

自分の入植地コマでつながっている城・特殊地形マス1個につき4点獲得できます。
上の画像では、4個の城・特殊地形マスがつながっているので16点獲得できます。

③騎士

自分の入植地コマが最も多く置かれている横のラインにある、自分の入植地コマ1個につき2点獲得できます。
上の画像では、横ラインで最大6個配置できているので12点獲得できます。

④漁師

水域マスに隣接して置かれている自分の入植地コマ1個につき1点獲得できます。なお、港タイルの効果で水域マスに置かれている入植地コマはカウントしません。
上の画像では、合計16個の入植地コマが水域マスに隣接しているので16点獲得できます。

⑤鉱夫

山岳マスに隣接して置かれている自分の入植地コマ1個につき1点獲得できます。
上の画像では、合計5個の入植地コマが山岳マスに隣接しているので5点獲得できます。

⑥労働者

城・特殊地形マスに隣接して置かれている自分の入植地コマ1個につき1点獲得できます。
上の画像では、合計10個の入植地コマが城・特殊地形マスに隣接しているので10点獲得できます。

⑦発見者

自分の入植地コマが最低1個でも置かれている横ライン1列につき1点獲得できます。
上の画像では、合計11列に入植地コマが配置されているので11点獲得できます。

⑧隠者

自分の入植地コマが置かれている一塊ごとに1点獲得できます。
上の画像では、合計5個の塊があるので5点獲得できます。

⑨市民

自分の入植地コマが置かれている最も大きい塊にある、自分の入植地コマ2個につき1点獲得できます。
上の画像では、16個の入植地コマでできた塊があるので8点獲得できます。

⑩貴族

各区画(右上・右下・左上・左下)にごとに、最も多く入植地コマを置いているプレイヤーは12点、次に多く置いているプレイヤーは6点獲得できます。なお、同点のプレイヤーがいた場合はどちらも得点が獲得できます。0個の場合でも点数を獲得できます。
2人プレイ時、上の画像では、左上・左下が2位なので6点、右上・右下が1位なので12点、合計36点獲得できます。

⑪農夫

自分の入植地コマが最も少ない区画( 右上・右下・左上・左下) にある、自分の入植地コマ1個につき3点獲得できます。
上の画像では、左上の区画が入植地コマが最も少ない区画で3個あるので9点獲得できます。

以上のカードで得点計算を行い、最も得点が高いプレイヤーの勝利となります。

・追加ルール

キングダムビルダーの追加ルールは以下の通りです。

●ボードと王国の建設者カード
「最初のゲーム」では、メインボード・建設者カードが毎回固定となります。
建設者カードは「城・商人・騎士・漁師」となり、メインボードは「農場・オアシス・倉庫・酒場・牧場」が含まれるボードになります。
「ランダム」では、メインボード・建設者カードが毎回ランダムになります。

●現在の得点の表示
現在の得点を表示できるかどうか選択できます。

このゲームを遊んでみて

何度遊んでも楽しい!毎回ボードと建設者カードが変わるので飽きることがありません。「可能な限りすでに置いてある自分の入植地コマに隣接して置く必要がある」というルールのせいで、なかなかうまく入植地コマを配置できません。そんな中でも、特殊地形タイルを使ってうまく配置できた時はうれしくなります。得点を非表示にすると、最後まで勝ったかどうかわからなくなるので得点計算までドキドキです。

ボードと勝ち方が毎回変わるゲーム『キングダムビルダー』、ルール自体は簡単なので、ぜひ一度遊んでみてください。

それでは、また次の記事で。

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