【ボードゲームアリーナ ルール解説 ミスター・ジャック(Mr. Jack)】犯人を操作してるかも?2人専用の推理ゲーム

BGAルール解説

どうも。

今回は、ボードゲームアリーナで遊べる、探偵と犯人に分かれて遊ぶ2人専用の推理ゲーム『ミスター・ジャック』のルールを解説していきます。探偵も犯人も動かすコマは同じという面白い推理ゲームなので、ぜひ一度遊んでみてください。

ゲームの概要

・ミスター・ジャックはどんなゲーム?

ミスター・ジャックは、犯人であるジャックは街から逃げることを目指し、私立探偵はジャックが街から逃げる前に正体を見抜くことを目指す対戦型推理ゲームです。ゲームの詳細は以下の通りです。

プレイ人数:2人
プレイ時間:15分
難易度:3/5
戦略:3/5
運:3/5
やり取り:3/5

※BGAより参照

・デザイナーの紹介

ミスター・ジャックのデザイナーは、ブルーノ・カタラ氏とルドヴィック・モーブロン氏です。この2人は『スカラビア』のデザイナーでもあり、『ミスター・ジャック』は数多くの拡張が作られています。

ゲームのルール

・ゲームの勝利/終了条件

ジャックは全8ラウンドの間に見つからないか、街の4隅のいずれかから脱出できれば勝利となります。
探偵は全8ラウンドの間にジャックの正体を見破れば勝利となります。

・ゲームの準備

この準備はBGAでは自動で行われます。

メインボードを用意し、8枚のキャラクタートークンを所定の位置に配置します。また、6枚のガス灯タイル、2枚の蓋タイル、2枚の柵タイルを所定の位置に配置します。
8枚のキャラクターカードのうち4枚を表にし、ボードの左側へ、残りを山札としてボードの右側に配置します。また、8枚のアリバイカードのうち1枚をジャックのプレイヤーに渡し、残り7枚を山札とします。ジャックに渡されたアリバイカードがそのゲームでの「ミスター・ジャック」となります。
最後に、目撃カードラウンドカードをボードの右側に配置します。

・ゲームの流れ

このゲームは、以下の3つのフェーズを順に行っていきます。

1.アクションフェーズ
2.目撃フェーズ
3.次のラウンドの準備フェーズ

1.アクションフェーズ

まず、このゲームは1ラウンド中に、探偵・ジャックともに2回アクションを行います。アクションを行う順番は、1ラウンド目は(ジャック→探偵→探偵→ジャック)、2ラウンド目は(探偵→ジャック→ジャック→探偵)といったように2回ずつアクションを行います。この順番はラウンドカードに描かれています。

探偵とジャックは、表向きになっている4枚のキャラクターカードから1枚選び、そのカードのアクションを行っていきます。キャラクターカードはどれもメインボードのキャラクタートークンを移動させるアクションと、それぞれのキャラクター独自のアクションを行うことができます。
キャラクターカードのアクションは以下の通りです。

●キャラクターカードのアクション

①シャーロック・ホームズ(赤)
1~3マス移動後、アリバイカードの山札から1枚引きます。
ゲーム開始時にジャックのカードは引かれているので、探偵がアリバイカードを引いた場合は、そのキャラクターはジャックから除外することができ、ジャックがアリバイカードを引いた場合は、探偵側のヒントを減らすことができます。

②ステルシー女史(緑)
1~4マス移動することができます。移動する際は、建物やガス灯などの障害物をすり抜けて移動することができます。

③レストレード警部補(青)
1~3マス移動することができます。また移動前か移動後に、柵タイルを1枚移動させることができます。

④ジョン・スミス(黄)
1~3マス移動することができます。また移動前か移動後に、ガス灯タイルを1枚移動させることができます。

⑤ジェレミー・バート(橙)
1~3マス移動することができます。また移動前か移動後に、蓋タイルを1枚移動させることができます。

⑥ウィリアム・ガル卿(紫)
1~3マス移動するか、移動する代わりに他のキャラクタートークンと位置を入れ替えることができます。

⑦ジョン・H・ワトソン(茶)
1~3マス移動後、1方向を指定します。指定された方向は障害物にぶつかるまでランタンによって照らされ、後述する「見えている」状態となります。

⑧グッドレイ巡査部長(黒)
1~3マス移動することができます。また移動前か移動後に、他のキャラクタートークンをグッドレイ巡査部長に近づけるように最大3マス移動させることができます。その際、1つのトークンを3マス移動させてもいいですし、3つのトークンを1マスずつ移動させることもできます。

●移動について

移動は基本的に1~3マス(ステルシー女史は1~4マス)移動することができますが、マンホールから他のマンホールへ移動することもできます。その際、蓋タイルが置かれているマンホールに移動することはできません。

●見えている状態・見えていない状態について

このゲームには、キャラクタートークンの位置やガス灯タイルによって、そのキャラクターが「見えている」状態と「見えていない」状態があります。

①見えている状態

「見えている」状態は、キャラクタートークン同士が隣接している状態、またはキャラクタートークンが点灯しているガス灯タイルに隣接している状態となります。また、ジョン・H・ワトソンのランタンによって照らされている場合も「見えている」状態となります。

②見えていない状態

「見えていない」状態は、キャラクタートークンが他のキャラクタートークンやガス灯に隣接していない状態となります。

これらの「見えている・見えていない」状態は、次の目撃フェーズに関わってきます。

2.目撃フェーズ

表になっている4枚のキャラクターカードが使用されると、目撃フェーズとなります。

このフェーズでは、ジャックのキャラクタートークンが「見られている」状態であると、目撃カードを「目撃している」状態にし、「見られていない」状態であると、目撃カードを「目撃されていない」状態にします。

目撃カードが「目撃している」状態の時に、「見られていない」状態のキャラクタートークンは裏返しにします。
逆に、「目撃されていない」状態の時は、「見られている」状態のキャラクタートークンを裏返しにします。
これにより、裏返しになったキャラクターはジャックではないことが確定することになります。

このようにして、探偵側はジャックとなるキャラクターの候補を絞っていくことを目指します。ジャック側は、うまく候補を絞られないようにすることを目指します。

3.次のラウンドの準備フェーズ

このフェーズでは、次のラウンドの準備を行います。

まず、偶数ラウンドでは奇数ラウンドで使われなかったカード4枚を表向きに並べます。奇数ラウンドでは、すべてのカードをシャッフルし、4枚表向きに並べます。
また、数字の書かれたガス灯タイルを1枚除外します。数字が書かれたガス灯タイルは4枚あり、4ラウンド目までは1枚ずつ除外していきます。
最後に、ラウンドカードを次のラウンドのカードにします。

・勝利条件

探偵側は、ジャックの正体を突き止めた場合、ジャックだと思ったキャラクタートークンがあるマスに、他のキャラクタートークンを移動させることで、確認することができます。そのキャラクターがジャックだった場合、探偵側の勝利となります。しかし、ジャックではなかった場合、ジャック側の勝利となります。

ジャック側は、8ラウンドの間に探偵側によって正体がバレなければ勝利となります。また、ジャックのキャラクタートークンが「見られていない」状態でボードの4隅にいる、かつその場所に柵タイルがない状態でラウンドを終えることができると、ジャックが街から逃亡することとなり、ジャック側の勝利となります。

このゲームを遊んでみて

2人専用の推理対戦ゲームとして楽しめるゲームです!探偵側は基本的にキャラクタートークンをを隣接させる、あるいは隣接させないで、ジャックが目撃されるかどうかを基準にしながら候補を絞っていくことになりますが、ジャック側はその候補をうまく絞られないようにキャラクタートークンを動かしていく必要があります。ですが、8ラウンドとなるとだいぶ候補が絞られてくるので、4隅から逃げることも目指す必要があります。キャラクターはそれぞれ能力を持っているので、それをうまく使って相手を翻弄させていきましょう。

探偵側とジャック側の2人専用の推理対戦ゲーム『ミスター・ジャック』、ぜひ一度遊んでみてください。

それでは、また次の記事で。

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