【ボードゲームアリーナ ルール解説 レイジ(Rage)】手札が減っていく!切り札が変わる中トリックを予想せよ!

BGAルール解説

どうも。

今回は、ボードゲームアリーナで遊べる手札が減っていくトリックテイキングゲーム『レイジ』のルールを解説していきます。以前紹介した『ウィザード』の逆で、このゲームでは手札がラウンドごとに減っていきます。特殊カードで切り札も変わっていく楽しいゲームなので、ぜひ一度遊んでみてください。

ゲームの概要

・レイジはどんなゲーム?

レイジは、ラウンドごとに手札が減っていくトリックテイキングゲームです。ゲームの詳細は以下の通りです。

プレイ人数:3~8人
プレイ時間:21分
難易度:1/5
戦略:2/5
運:3/5
やり取り:1/5

※BGAより参照

・トリックテイキングゲーム『ウィザード』について

以前紹介したトリックテイキングゲーム『ウィザード』と、このゲームはよく似ています。『ウィザード』では、ラウンドが進むごとに手札の枚数は増えていきますが、『レイジ』では逆にラウンドが進むごとに手札の枚数は減っていきます。

以前紹介した『ウィザード』のルール説明はこちらから。

ゲームのルール

・ゲームの勝利/終了条件

全10ラウンド行うとゲームが終了し、その時点で最も多くの得点を持っているプレイヤーの勝利となります。

・ゲームの準備

この準備はBGAでは自動で行われます。

0~15までの数字のカードが6種類のスート(赤・橙・黄・緑・青・紫)と、特殊カードが全5種類16枚あり、合計96枚のカードをシャッフルして用意します。

・ゲームの流れ

●そもそも「トリックテイキングゲーム」とは?

トリックテイキングゲームでは、各プレイヤーが手札から1枚のカードを順番に出し、その中で一番強いカードを出したプレイヤーが、場に出されたカードをすべて回収します。この一連の流れを「トリック」と呼び、カードを回収することを「トリックを取る」と呼びます。このトリックを繰り返すゲームのことを「トリックテイキングゲーム」といいます。

このゲームは、ラウンドの始めに各プレイヤーに手札が配られます。
配られる枚数は、1ラウンド目で10枚、2ラウンド目で9枚…、といったようにラウンドが進むごとに1枚ずつ手札が減っていきます。
その後、各ラウンドでプレイヤーは以下の2つのアクションを行います。

1.このラウンドで何回トリックが取れるか予想する
2.手札がなくなるまでトリックを行う

1.このラウンドで何回トリックが取れるか予想する

このゲームで最も重要な点です。自分の手札を確認し、この手札で何回トリックを取れるか予想します。後述しますが、この予想した数によって得点が決まります。

他のプレイヤーが予想した数は「0/○○」という形で表示されます。左が実際に取ったトリック数、右が予想したトリック数です。

2.手札がなくなるまでトリックを行う

手札がなくなるまでトリックを行います。トリックはいくつかのルールがあります。順に説明しましょう。

まず、スタートプレイヤーは手札から好きなカードを場に出します。以降のプレイヤーはスタートプレイヤーと同じスートのカードを出さなければいけません。全員がカードを出し終えて、1番大きい数字を出したプレイヤーがトリックを取り、次のトリックのスタートプレイヤーになります。

それでは、スタートプレイヤーと同じスートのカードがなかった場合はどうでしょう。この場合は、どのスートでも出すことが可能となります。しかし、どれだけ大きい数字のカードを出しても、スタートプレイヤーと異なるスートであればトリックを取ることはできません。しかし、例外はあります。

例外は「切り札」となります。ラウンド開始時に山札から1枚のカードがめくられます。このカードのスートが「切り札」となります。

スタートプレイヤーと同じスートがなく、切り札のスートのカードを出したとします。この切り札のカードはスタートプレイヤーのカードのスートや数字の大きさを無視して、トリックを取ることができます。なお、複数のプレイヤーが切り札を出した場合は、カードの数字が大きいプレイヤーがトリックを取ります。

●特殊カードについて

特殊カードは全部で5種類あります。
特殊カードは、スタートプレイヤーと同じスートがない時のみ出すことができます。
なお、スタートプレイヤーが特殊カードを出した場合、次のプレイヤーは任意のカードを出すことができます。最初に出したカードの色がそのトリックの色になります。
全員が特殊カードを出した場合は、最初に特殊カードを出したプレイヤーがトリックを取ります。

①ジョーカー(2枚)

出したプレイヤーが指定したスートの最大の強さのカードにすることができます。最強のカードにすることもできますし、わざとスートを変えてトリックを取らない選択を取ることもできます。

②+5(3枚)

このカードを出したトリックで、トリックを取ったプレイヤーは得点計算の時に5点追加で得られます。
このカードを出したプレイヤーがトリックを取ることはほぼないので、相手を助けてしまうカードですね。

③-5(3枚)

このカードを出したトリックで、トリックを取ったプレイヤーは得点計算の時に5点失います。
相手に減点カードを押し付けてやりましょう。

④切り札変更(4枚)

このカードを出すと、ランダムに切り札のスートが変わります。以降のトリックも、変わった切り札のままとなります。切り札を変えて相手の邪魔をすることができます。

⑤切り札なし(4枚)

このカードを出すと、そのトリックでは切り札がなくなります。次のトリックからはランダムに切り札が決まります。上のカードと同じように切り札をなくしたり、変えたりすることで相手の邪魔をすることができます。

・得点計算

全員が手札を出し終えると、ラウンドが終了し、得点計算となります。計算は以下のように行います。

  • 獲得したトリック1回につき1点
  • 獲得した+5のカード1枚につき5点
  • 獲得した-5のカード1枚につき-5点
  • 予想したトリックが合っていると10点
  • 予想したトリックがはずれていると-5点

以上の得点計算を行うと、次のラウンドに移ります。全10ラウンド行うとゲームが終了し、最も得点を得たプレイヤーの勝利となります。

・追加ルール

レイジの追加ルールは以下のとおりです。

●ビッディング
トリックの予想についてルールを設定することができます。

  • ビッド方法
    通常通り、トリックを予想することができます。
  • ビッドの合計が、トリック数と同じになってはいけない
    全プレイヤーの予想するトリック数の合計が、手札の枚数と同じにならないようにします。これにより、必ず誰か1人のプレイヤーは予想がはずれることになります。
  • ビッドするときは非表示で、ビッド後に表示する
    トリック数を予想するときに、他プレイヤーに見えないようにすることができます。全員が予想すると見えるようになります。
  • ビッドするときは非表示で、ラウンド終了時に表示する
    トリック数の予想はラウンド中見えないようにすることができます。ラウンド終了時に見えるようになります。

●勝者の総取り
このルールを設定すると、1ラウンドですべてのトリックを取った場合、そのプレイヤーは1トリックにつき1点ではなく、2点獲得することができます。なお、最終ラウンドでは手札が1枚しかないため、このルールは無視されます。

このゲームを遊んでみて

ウィザードと同じく、トリックを予想するのが難しいです。特にこのゲームでは、切り札がラウンド中に何回も変わることがあるので、余計に予想しづらくなっています。それでも、ウィザードと違って得点の増減はそこまで大きくないので、バランスが取れているんでしょうね。ラウンド数も10ラウンドと決まっているので、サクッと遊べるトリックテイキングゲームとしてはオススメですね。

切り札が変わる、トリック数を予想するトリックテイキングゲーム『レイジ』、ぜひ一度遊んでみてください。

それでは、また次の記事で。

タイトルとURLをコピーしました