【ボードゲームアリーナ ルール解説 十二季節の魔法使い(Seasons)】目指すは大魔法使い!いろんな要素があるカードゲーム

BGAルール解説

どうも。

今回はボードゲームアリーナで遊べる様々な要素が組み合わさったカードゲーム『十二季節の魔法使い』のルールを解説していきます。ファンタジーな雰囲気で、様々な要素のおかげで、いろんな戦略が立てられる面白いゲームなので、ぜひ一度遊んでみてください。

ゲームの概要

・十二季節の魔法使いはどんなゲーム?

十二季節の魔法使いは、プレイヤーがクシディット王国の大魔法使いになるために、3年間、つまり十二季節の間に、魔法の道具や使い魔を召喚し、あらゆる至難に立ち向かうという内容のカードゲームです。ゲームの詳細は以下の通りです。

プレイ人数:2~4人
プレイ時間:19分
難易度:3/5
戦略:4/5
運:2/5
やり取り:1/5

※BGAより参照

・デザイナーの紹介

十二季節の魔法使いのデザイナーは、レジス・ボネッセ氏です。以前紹介した『ダイスフォージ』のデザイナーでもあり、十二季節の魔法使いは様々な拡張で遊ぶことができます。

ゲームのルール

・ゲームの勝利/終了条件

3年目を終えるとゲームが終了し、得点計算を行い、最も多くの勝利点を獲得したプレイヤーの勝利となります。

・ゲームの準備

この準備はBGAでは自動で行われます。

メインボードを用意し、1月の位置に「季節トークン」を置きます。このゲームでは、「1~3月」が冬、「4~6月」が春、「7~9月」が夏、「10~12月」が秋となります。メインボードの周りには4種類の「ボーナスエリア」があります。また、4種類の「季節ダイス」(春、夏、秋、冬)をプレイ人数+1個用意します。また、4種類の「魔力トークン」(風、水、火、土)と、ゲーム開始時に決めた「パワーカード」を用意します(パワーカードは同じカードが2枚ずつあります)。各プレイヤーには9枚のパワーカードが配られ、残りを山札とし、スタートプレイヤーには「スタートプレイヤーマーカー」が配られます。

・ゲームの流れ

このゲームは以下の3つのフェーズを順に行います(ゲーム開始時のみ「ドラフトフェーズ」を行います)。

0.ドラフトフェーズ
1.ダイス選択フェーズ
2.アクションフェーズ
3.ラウンド終了フェーズ

0.ドラフトフェーズ

このフェーズでは、ゲーム開始時に配られた9枚のパワーカードの内、1枚を手札として残し、左隣(BGAでは下)のプレイヤーに残りのカードを渡します。これを繰り返し、最終的にドラフトした9枚のパワーカードが手札となります。(ゲーム開始時に「ドラフトなし」のルールにすると、ここまでの操作はなくなります)

その後、9枚のパワーカードを3枚ずつ、1年目・2年目・3年目の開始時に配られるカードを分配します。全員が分配を決めると、1年目が始まり、1年目に決めた3枚のパワーカードが手札となります。

1.ダイス選択フェーズ

このフェーズでは、始めにプレイ人数+1個の季節ダイスが振られます。季節ダイスは春(緑)、夏(黄)、秋(赤)、冬(青)の4種類あり、メインボードにある「季節トークン」の位置により、振られるダイスが決まります。

スタートプレイヤーから順に、季節ダイスを1個選択していきます。最終的に1個の季節ダイスが残ることになります。

2.アクションフェーズ

このフェーズでは、まず前のフェーズで選択した季節ダイスの効果を処理します。
その後、任意のアクションを実行できます。

●季節ダイスの処理

①魔力トークンの獲得

ダイスに魔力トークンの絵柄が描かれた場合、その数分の魔力トークンを獲得します。
魔力トークンは7個まで所持することができず、8個以上獲得した場合は、7個になるように魔力トークンを捨てなければなりません。

②召喚ゲージの増加

ダイスに☆マークが描かれていた場合、召喚ゲージが1つ増加します。
後述しますが、この召喚ゲージがないとパワーカードを召喚することができません。

③魔力トークンの変換

ダイスに円が描かれていた場合、後述する「魔力トークンの変換」を行うことができます。

④パワーカードの獲得

ダイスにカードマークが描かれていた場合、パワーカードの山札の上から1枚引き、そのパワーカードを確認してから、手札に残すか捨てるかを選択できます。

⑤クリスタルの獲得

ダイスに数字が書かれている場合、その数字に等しいクリスタルを獲得できます。クリスタルはそのまま勝利点となります。

●任意のアクション

ダイスの効果を処理した後は、任意のアクションを実行できます。なお、これらのアクションは自分の手番中、可能な限り何回でも行うことができます。

①パワーカードの召喚
召喚ゲージがある場合、自分の手札からパワーカードのコストを支払うことで、パワーカードを召喚できます。パワーカードを召喚することで、召喚ゲージは1つ埋まる状態になります。召喚ゲージがパワーカードで埋まっている場合は、新たに召喚ゲージを増やす必要があります。召喚ゲージさえあれば、何枚でもパワーカードを召喚することができます。

パワーカードは召喚した時に効果を使用するものや、持続的に効果を使用するもの、任意のタイミングで効果を使用できるものがあります。

②魔力トークンの変換
ダイスの効果で、魔力トークンの変換ができる状態にあると、このアクションを実行できます。所持している好きな数の魔力トークンをクリスタルに変換することができます。

変換するクリスタルは、季節によって変換できる数が決まっています。それぞれの季節によって手に入りやすい魔力トークンほど少なく、手に入れにくい魔力トークンほど多くなります。

冬: 水・風→1個 火→2個 土→3個
春: 土・水→1個 風→2個 火→3個
夏: 火・土→1個 水→2個 風→3個
秋: 風・火→1個 土→2個 水→3個

③パワーカードの効果使用
パワーカードの中には、任意のタイミングで効果を使用できるものがあります。そのパワーカードの効果を使用できます。

④ボーナスの使用
各プレイヤーはゲーム中に、3回まで、4種類のボーナスを使用することができます。
ボーナスは使用すると、ゲーム終了時に1回目で5点、2回目で12点、3回目で20点の減点のペナルティがあります。ボーナスは以下の通りです。

魔力トークンの交換
自分の所持している魔力トークンを2個、好きな種類の魔力トークンに交換できます。
・魔力トークンの変換
季節ダイスに「魔力トークンの変換」の効果がなくても、魔力トークン変換を行えるようになります。さらに、変換するクリスタルは+1の数で変換することができます。
・召喚ゲージの増加
召喚ゲージを1つ増加させます。
・パワーカードの獲得
季節ダイスの「パワーカードの獲得」を実行時に、山札から1枚ではなく、2枚のパワーカードを引くことができます。ただし、手札に残せるのは1枚で、もう1枚は捨て札となります。

3.ラウンド終了フェーズ

すべてのプレイヤーが手番を終えると、このフェーズとなります。

このフェーズでは、そのラウンドで残った季節ダイスの下にある丸の数分だけ、季節トークンが進みます。この季節トークンの移動により月が進み、それに伴い季節も変化していきます。その後、スタートプレイヤーマーカーも、次のプレイヤーに移ります。

さらに、12月から1月に移る場合は次の年になり、ゲーム開始時に2年目に設定した3枚のパワーカードが手札に加わります。

以上のラウンドを繰り返し、3年目が終了するとゲームが終了し、得点計算となります。

・得点計算

得点計算は、以下のように行います。

・ゲーム終了時に所持しているクリスタル1個につき1勝利点
・召喚したパワーカードに記載されている勝利点
・ゲーム終了時に残っている手札のパワーカード1枚につき5点の減点
・ボーナス使用時のペナルティの減点

以上の合計の勝利点が、最も多いプレイヤーの勝利となります。なお、同点のプレイヤーがいる場合は、パワーカードより多く召喚したプレイヤーの勝利となります。

・パワーカードの詳細

パワーカードの詳細については拡張も含めるとかなりの量になってしまうので、基本の30種類の魔術師デッキで使用するパワーカードを紹介します。

このゲームを遊んでみて

楽しい!遊んでる感覚はトレーディングカードゲームに似ているような感じがしました。コスト支払ってカードを召喚、召喚したカードの効果を使用!みたいな感じで楽しめます。はじめは、どんなカードがあるのかじっくり確認しながらプレイしていましたが、カードを知ってくると、これとこれでコンボができる!といったように新しい発見があったり、この戦略でいこう!といったように毎回違った感じで遊ぶことができます。ちなみにお気に入りのカードは「灰顔のルイス」です(笑)。

ドラフト・コンボ・リソース管理、様々な要素が詰まったカードゲーム『十二季節の魔法使い』、ぜひ一度遊んでみてください。

それでは、また次の記事で。

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