【ボードゲームアリーナ ルール解説 ウイングスパン(Wingspan)】同じ鳥はいない!かわいい鳥の拡大再生産ゲーム

BGAルール解説

どうも。

今回は、ボードゲームで遊べる、たくさん種類がある鳥の拡大再生産ゲーム『ウイングスパン』のルールを解説していきます。同じ鳥のカードは1枚もなく、170種類のたくさんのかわいい鳥たちを見ることができます。ゲームの内容も拡大再生産で楽しめるゲームになっているので、ぜひ一度遊んでみてください。

ゲームの概要

・ウイングスパンはどんなゲーム?

ウイングスパンは、プレイヤーが鳥類愛好家となり、管理している鳥獣保護区に鳥を呼び寄せることを目的としたゲームです・ゲームの詳細は以下の通りです。

プレイ人数:2~5人
プレイ時間:60分
難易度:3/5
戦略:3/5
運:3/5
やり取り:3/5

※BGAより参照

・デザイナーの紹介

ウイングスパンのデザイナーは、エリザベス・ハグレイブ氏です。『ウイングスパン』には『欧州の翼』・『大洋の翼』といった拡張版も発売されています。

ゲームのルール

・ゲームの勝利/終了条件

全4ラウンドを終えるとゲームが終了、最も多くの勝利点を獲得したプレイヤーの勝利となります。

・ゲームの準備

170種類の鳥カードボーナスカード卵トークン餌ダイス5種類の餌トークン(無脊椎動物(虫)・種子・魚・果実・げっ歯類)、ランダムな目的タイルが4種類並べられた目的ボードを用意します。鳥カードは、3枚を表向きに並べ、残りを山札とします。
各プレイヤーには、個人ボード、8個のアクション駒、鳥カードが5枚、餌トークンが5種類1個ずつ、ボーナスカードが2枚ずつ配られます。スタートプレイヤーにはスタートプレイヤーマーカーが配られます。

各プレイヤーは、配られた鳥カードとボーナスカードを見て、どれを残すか選びます。鳥カードは、残す枚数分、任意の餌トークンを捨てなければなりません。例えば、上の画像のように鳥カードを2枚残す場合は、2枚の餌トークンを捨てなければなりません。ボーナスカードは、2枚の内、1枚を残し、1枚を捨てます。なお、残した鳥カード・ボーナスカードは非公開の情報です。

・ゲームの流れ

プレイヤーは自分の手番中、以下の4つのアクションのうち1つを選んで実行します。
なお、1ラウンドに実行できるアクション回数は所持しているアクション駒の数分です。

1.鳥カードをプレイする
2.餌の獲得・森林の鳥の能力起動
3.産卵・草原の鳥の能力起動
4.鳥カードの獲得・湿地の鳥の能力起動

1.鳥カードをプレイする

自分の手札の鳥カードを1枚、コストを支払ってプレイします。
コストは鳥カードに表示されている餌トークンを任意の数支払います。
また、鳥カードにはそれぞれ生息地が決められており、個人ボードにある、指定の生息地(森林・草原・湿地)へ配置します。
このアクションをプレイする時、アクション駒を個人ボードの左上に配置します。

鳥カードは左側から配置していきます。同じ生息地に配置する場合、2・3枚目は卵トークンを1個、4・5枚目は卵トークンを2個追加で支払う必要があります。

また、鳥カードの中には個人ボードへ配置した時に使用できる能力もあります。

2.餌の獲得・森林の鳥の能力起動

主に鳥カードをプレイするのに必要な餌トークンを獲得します。
まず、自分のアクション駒を個人ボードの鳥カードの置かれていない一番左の空いている森林エリアに配置します。そこに描かれている餌ダイスの数分の餌トークンを獲得します。鳥カードが描かれている場合は、手札の鳥カードを1枚捨てて、追加で餌トークンを獲得することができます。
餌トークンを獲得するには、場にある餌ダイスを確認します。餌ダイスの中から指定された数を選び、その出目の餌トークンを獲得します。選んだダイスはいったん外に出し、次のプレイヤーからは選ぶことができなくなります。

なお、餌ダイスは以下の条件の場合5個すべて振り直すことができます。
・残された餌ダイスが1個の場合
・残された餌ダイスがない場合
・残された餌ダイスがすべて同じ種類の場合(種子/虫の出目はそれぞれの出目と同一とみてOK)

餌トークンを獲得後、アクション駒は左へ移動していきます。左へ移動する際、鳥カードの上に止まり、その鳥カードが起動時(茶色)の能力がある場合、その能力を使用することができます。使用せずパスすることもできます。

3.産卵・草原の鳥の能力起動

鳥カードをプレイ、あるいは最終的に得点にもなる卵トークンを獲得します。
前提として、卵トークンを獲得するには、鳥カードをプレイしていることが必要です。
まず、自分のアクション駒を個人ボードの草原エリアの空いている一番左側に配置します。そこに描かれている卵トークンの数分の卵トークンを獲得します。ワイルドの餌トークンが描かれている場合は、自分の餌トークンを1つ捨てて、追加で卵トークンを獲得することができます。

卵トークンは、個人ボード上にある鳥カードの上に配置します。卵トークンは鳥カードに描かれた卵トークンの数分配置することができます。なお、卵トークンはすべて同じ鳥カードの上に置いてもいいですし、別々の鳥カードの上に置いても大丈夫です。

卵トークンを獲得後、アクション駒は左へ移動していきます。左へ移動する際、鳥カードの上に止まり、その鳥カードが起動時(茶色)の能力がある場合、その能力を使用することができます。使用せずパスすることもできます。

4.鳥カードの獲得・湿地の鳥の能力起動

ゲーム開始時以降の鳥カードを獲得するアクションになります。
まず、自分のアクション駒を個人ボードの湿地エリアの空いている一番左側に配置します。そこに描かれている鳥カードの枚数分の鳥カードを獲得します。卵トークンが描かれている場合は、自分の卵トークンを1つ捨てて、追加で鳥カードを獲得することができます。

鳥カードは、表になっている3枚の中から選ぶか、山札の一番上を見ないで1枚引くか選ぶことができます。なお、表になっている鳥カードは自分の手番の終了時に補充されます。複数枚獲得する場合、手番中には補充されません。

鳥カードを獲得後、アクション駒は左へ移動していきます。左へ移動する際、鳥カードの上に止まり、その鳥カードが起動時(茶色)の能力がある場合、その能力を使用することができます。使用せずパスすることもできます。

●ラウンド終了時の処理

すべてのプレイヤーがアクション駒を使い切るとラウンドが終了します。
ラウンドが終了すると、目的ボードの判定が行われます。1位から順にアクション駒を1個配置していきます。なお、該当しないプレイヤーは自動的に0ポイントの位置となります。

その後、目的ボードに置いたアクション駒以外の全てのアクション駒を回収します。つまり、次のラウンドからアクションの回数が1回減ることになります。
また、表になっていた鳥カードは捨て札となり、新しく山札から3枚表向きに補充されます。スタートプレイヤーマーカーを次のプレイヤーに渡し次のラウンドが始まります。

4ラウンドを終えるとゲームが終了し、得点計算となります。

●鳥カードの説明

鳥カードには、上記で説明した生息値、コスト、卵トークンが置ける上限の他にも様々な情報があります。
まずは、勝利点です。鳥カードにはそれぞれ勝利点が左側上部に書かれています。
また、卵トークン上限の上には巣の種類もあります。平型・お椀型・巣穴・地上の4種類それらすべてを含む星形があります。これらは主に鳥カードの効果やボーナスカードで使用します。

そしてカードの能力です。
無色のカードは、効果がないものかカードをプレイした時点で使える能力です。
茶色のカードは、上記で説明したとおり、アクション駒が移動した時に発動する起動時の能力です。
ピンク色のカードは、次の自分の手番までに1回使える能力です。つまり、相手の手番中に条件を満たせば使える能力になっています。

最後に、右下あたりには、翼長(ウイングスパン)、つまり翼の長さを表します。この情報も鳥カードの効果やボーナスカードで使用することがあります。

・得点計算

得点計算は以下の合計点数で求められます。

・プレイした鳥カードの得点
・ボーナスカードが達成できた場合、対応する得点
・各ラウンドの目的ボードによる得点
・ゲーム終了時に所持している卵トークン1個につき1点
・ゲーム終了時のプレイした鳥カードの上にある餌トークン1個につき1点
・ゲーム終了時のプレイした鳥カードの下に差し込んだ鳥カード1枚につき1点

以上の合計点数が最も多いプレイヤーの勝利となります。なお、同点のプレイヤーがいた場合は、所持している餌トークンが多いプレイヤーの勝利となります。

・追加ルール

ウイングスパンの追加ルールは以下の通りです。

●目標ボード

目的ボードの色を「緑」か「青」どちらかを選ぶことができます。
「緑」は、目的が1位、2位…とプレイヤー間での競争感が強くなります。
「青」は、対象となるもの1個につき1ポイントとなり、いくつ達成できたかによって勝利点を獲得できます。緑と比べると競争感は少なくなります。

●言語依存のあるボーナスカード

言語依存のあるボーナスカード(解剖学者、地図製作者、歴史家、写真家)をゲームに含めるかどうか選ぶことができます。

●強力な鳥カード
強力な鳥カード(シロエリガラス、ワタリガラス、アメリカズグロカモメ、フタオビチドリ)をゲームに含めるかどうか選ぶことができます。詳細は以下の通りです。

・シロエリガラス
コスト:げっ歯類1個・ワイルド2個
生息地:草原
得点:4点
巣の種類:平型
卵トークン上限:3個
能力:「起動時」、他の鳥カードの上の卵トークンを1個捨ててもよい。そうしたら好きな餌トークンを2個獲得する

・ワタリガラス
コスト:げっ歯類1個・ワイルド2個
生息地:すべて
得点:5点
巣の種類:平型
卵トークン上限:2個
能力:「起動時」、他の鳥カードの上の卵トークンを1個捨ててもよい。そうしたら好きな餌トークンを2個獲得する

・アメリカズグロカモメ
コスト:魚1個・ワイルド1個
生息地:草原・湿地
得点:3点
巣の種類:星
卵トークン上限:2個
能力:「起動時」、卵トークンを1個捨ててもよい。そうしたら鳥カードを2枚獲得する。

・フタオビチドリ
コスト:無脊椎動物1個or種子1個
生息地:草原・湿地
得点:1点
巣の種類:地上
卵トークン上限:3個
能力:「起動時」、卵トークンを1個捨ててもよい。そうしたら鳥カードを2枚獲得する。

このゲームを遊んでみて

かわいい鳥たちを集めながらコンボを考えるのが楽しいゲームです。鳥の効果は同じものが多いですが、1羽も同じ鳥がいないというのがこのゲームのすごいところです。私はこのゲームの実物も持っていますが、ひとつひとつのコンポーネントがかわいく見ているだけで楽しいゲームになっています。中でも、ダイスを振るためのダイスタワーも作ることができ、鳥の巣箱の形をしているのでかわいいです。ゲームの内容も、他のプレイヤーとの駆け引きといっても、鳥カードと餌トークンが早い者勝ち、あとは鳥カードの能力くらいで、敵対する要素は少ないゲームになっているので、自分の好きなことができるゲームとしてオススメです。

かわいい鳥たちを集める拡大再生産ゲーム『ウイングスパン』、ぜひ一度遊んでみてください。

それでは、また次の記事で。

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