【ボードゲームアリーナ ルール解説 サピエンス(Sapiens)】必要なのは食料と住処!原始時代のタイル配置ゲーム

BGAルール解説

どうも。

今回は、ボードゲームアリーナで遊べる原始時代が舞台のタイル配置ゲーム『サピエンス』のルールを解説していきます。原始時代を舞台としたゲームで、やることはただタイルを配置するだけですが、けっこう頭を使うゲームになっているので、ぜひ一度遊んでみてください。

ゲームの概要

・サピエンスはどんなゲーム?

サピエンスは、プレイヤーが部族の責任者となり、新しい住処を求めて峡谷に案内することを目的としたゲームです。ゲームの詳細は以下の通りです。

プレイ人数:2~4人
プレイ時間:27分
難易度:2/5
戦略:3/5
運:2/5
やり取り:2/5

※BGAより参照

・デザイナーの紹介

サピエンスのデザイナーは、サイリール・レロイ氏です。他にも『ファティリティ』という古代エジプトを舞台としたゲームをデザインしています。

ゲームのルール

・ゲームの勝利/終了条件

部族カードの山札と共有プールがなくなり、すべてのプレイヤーが同じ手番数を行うとゲームが終了し、住処点あるいは食料点の少ない方が得点となり、その得点の多いプレイヤーの勝利となります。

・ゲームの準備

この準備はBGAでは、自動で行われます。

縦5×横4のボードを2つ合わせたメインボードを各プレイヤーが用意し、6枚の山岳タイルを洞窟マスに、2枚の山岳タイルを右上と左上にある滝マスにランダムに配置します。その後、各プレイヤーは4枚の部族タイルが配られ、共有プールに部族カードを5枚並べ、残りを山札とします。

メインボードは2枚組み合わせて裏表も違う内容となっているので毎回ランダムになります。

部族タイルは、縦1×横2のドミノ状のタイルです。
すべての部族タイルは2種類の「情景」の面を持っています。情景は「採取・野営・ごちそう・狩猟・儀式・火・水・戦闘」の8種類あります。

・ゲームの流れ

各プレイヤーは、自分の手番に以下の2つのアクションを行います。なお、最初の手番だけ追加で1アクション、そしてフリーアクションもあります。

0.スタート位置を決める(最初の手番のみ)
1.部族タイルを配置する
2.部族タイルを補充し、捨てる
フリーアクション:山岳タイルの使用

0.スタート位置を決める(最初の手番のみ)

このアクションは最初の手番のみ行います。

自分の部族タイルを1枚、自分のボードの洞窟マスにつながるように配置します。
洞窟マスに置く部族タイルは、その洞窟マスに置かれている山岳タイルと同じ種類の情景の部族タイルでなければ置くことができません。

洞窟マスに部族タイルを置くと、その洞窟マスの上にある住処点と山岳タイルを獲得できます。山岳タイルは後述するフリーアクションで使用することができます。

なお、最初の手番では、次の「1.部族タイルを配置する」アクションは行わず、「2.部族タイルを補充し、捨てる」アクションに移ります。

1.部族タイルを配置する

最初の手番以外は、このアクションから始まります。

自分の部族タイルを1枚、メインボードに配置します。部族タイルの置き方には以下のルールがあります。

●部族タイルの配置ルール
  • すでに置かれている部族タイルに隣接して配置する
  • 新しく置く部族タイルは、隣接するすべての部族タイルの情景が同じ種類でなくてはならない
  • すでに置かれているタイルに重ねて置くことはできない
  • 「採取」の面は草原マスに置くことはできない
  • 「熊タイル」の上に重ねておくことはできない
  • 「放棄された部族タイル」に隣接するように配置できない

まず、部族タイルはすでに置いてある部族タイル、それも同じ種類の情景でないと配置することはできません。さらに、隣接する辺がすべて同じ種類の情景でなくては配置することができません(斜めは関係ありません)。このルールは洞窟マスでも同様で、洞窟マスにある山岳タイルと同じ種類の情景でないと、洞窟マスに部族タイルを置くことはできません。

さらに、「採取」の面は草原マスに置くことができず、森林マスにのみ置くことができます。他にも、他のタイルに重ねて置くことや、「熊タイル」の上に重ねて置くこと、後述する「放棄された部族タイル」に隣接して置くこともできません。

●配置ボーナス

部族タイルは配置することで3種類のボーナスを得ることができます。

1つ目は、食料点です。

新しく置いた部族タイルの、情景が重なった部分に書いてあったメインボードのマスの数字分、食料点を獲得することができます。新しく置いた部族タイルのどちらの情景も隣接して置くことができた場合は、どちらのマスの食料点を獲得することができます。

2つ目は、住処点山岳タイルです。

洞窟マスに部族タイルを置くことができると、その洞窟マスの住処点と山岳タイルを獲得することができます。山岳タイルは後述するフリーアクションで使用することができます。
なお、山岳のない洞窟マスでは、下に書かれている住処点を獲得することになります。

3つ目は、情景ボーナスです。

同じ情景の部族タイルをつなげて配置すると、情景ボーナスを即座に得られます。複数の情景がつながった場合は、すべてのボーナスを得られます。なお、ボーナスの効果を使わないこともできます。

情景ボーナスは以下のとおりです。

●採取
採取は緑色の部族タイルです。このタイルだけ特殊で、草原マスには置けず、森林マスにのみ置けます。採取の情景ボーナスは、1食料点を獲得できます。

●野営
野営はオレンジ色の部族タイルです。野営の情景ボーナスは、3住処点を獲得できます。

●ごちそう
ごちそうは白色の部族タイルです。ごちそうの情景ボーナスは、追加で部族タイルを置くことができますが、食料点は獲得できません(洞窟マスによる住処点は獲得できます)。

●狩猟
狩猟は茶色の部族タイルです。狩猟の情景ボーナスは、マンモスステーキトークンを1個獲得します。2個目のマンモスステーキトークンを獲得してからは、このトークンの一部、あるいはすべてを食料点に変換することができます。一度に変換したトークンの数に応じて以下の食料点を獲得できます。なお、ゲーム終了時に持っているマンモスステーキトークンは得点となりません。

1個:1食料点
2個:3食料点
3個:5食料点
4個:7食料点
5個以上:10食料点

●儀式
儀式は灰色の部族タイルです。儀式の情景ボーナスは、未獲得の山岳タイルを1枚獲得することができます。これにより、滝マスにある山岳タイルを取ることも可能です。なお、未獲得の山岳タイルがない場合は、使用済みの山岳タイルを獲得できます。

●火
火は黄色の部族タイルです。火の情景ボーナスは、他プレイヤーのメインボードに1×1「熊タイル」を置くか、自分のメインボードにある「熊タイル」を除去することができます。他プレイヤーのメインボードに熊タイルを置いた場合、隣接する部族タイル1枚につき1住処点を獲得できます。熊タイルは邪魔するタイルです。

●水
水は水色の部族タイルです。水の情景ボーナスは、自分の持っている部族タイルを1枚、共有プールか相手の持っている部族タイルと1枚交換ができます。

●戦闘
戦闘は赤色の部族タイルです。戦闘の情景ボーナスは、共有プールか相手の持っている部族タイル1枚の上に戦闘トークンを置きます。他プレイヤーがその部族タイルをメインボードに置く時、そのプレイヤーは1食料点を失い、その戦闘トークンを置いたプレイヤーは1食料点を獲得します。

2.部族タイルを補充し、捨てる

自分の部族タイルを4枚になるまで、共有プールから選択し補充します。その後、共有プールの中から部族タイルを1枚捨てます。最後に共有プールの部族タイルが5枚になるまで補充され、次のプレイヤーの手番となります。

フリーアクション:山岳タイルの使用

フリーアクションは、自分の部族タイルを配置する前か後に、1手番に1回だけ使用できます。

フリーアクションは、自分の持っている山岳タイルを消費し、その効果を発動します。
山岳タイルの効果は、基本的にその情景と同じ種類の情景ボーナスを使うことができます。

例外として、「狩猟」では、マンモスステーキトークンを1個獲得できますが、返還はできない点と、「採取」では、配置前に使用すると草原マスにも「採取」の面を置くことが可能になる点があります。

部族の放棄について

これ以上、部族タイルを置くことができない状態で手番が始まると、「部族の放棄」が起こります。

部族の放棄では、今まで配置した部族タイルを裏返しにして「放棄された部族タイル」となります。その後、プレイヤーは洞窟マスを選択し、洞窟マスの下の方にある住処点を獲得し、そこからまた始めることになります。その際、山岳タイルは獲得後すぐに捨てます。

新しくタイル配置を始めた際に、「放棄された部族タイル」と隣接して部族タイルは置くことができないので、注意しましょう。

なお、洞窟マスがすべて埋まっている場合や、これ以上部族タイルを置けない場合は、そのプレイヤーは共通プールのタイルを捨てる以外何もできなくなります。

以上のアクションを繰り返し、部族タイルの山札がなくなり、共通プールの部族カードもなくなってから、すべてのプレイヤーが同じ数の手番を終えるとゲームが終了し、食料点と住処点のうち少ない方が自分の得点となり、その得点が最も高いプレイヤーの勝利となります。

・追加ルール

サピエンスの追加ルールは以下の通りです。

●プロモ:山岳タイル

新たに「山岳タイル」を追加します。通常の山岳タイルとは違い、部族タイルとしての山岳タイルとなります。ボードの端に配置することができ、共有プールから取得し、自分の部族タイルを1枚捨てます。この山岳タイルは洞窟マスにも配置できますが、住処点や山岳タイルは獲得できません。

●プロモ:ダブルタイル

2面とも同じ種類の情景となる部族タイルを追加します。戦略の幅が広がりますね。

このゲームを遊んでみて

意外と部族タイルが置けない・・・!最初のうちは全然うまくタイルを置くことができませんでした。慣れないうちは、メインボードの外周を埋めていくように配置していくとうまく配置できるかもしれません。食料点はタイルを配置するだけで獲得できますが、その分数字は小さく、住処点は大量に獲得することができますが、主に洞窟マスにタイルを置かないと獲得できません。どちらか一方に偏っても得点は伸ばせないのでバランス良く獲得していくのが勝利のコツですね。

食料と住処を求めてタイルを配置するゲーム『サピエンス』、ぜひ一度遊んでみてください。

それでは、また次の記事で。

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