【ボードゲームアリーナ ルール解説 P.I.】私立探偵となり 3つの要素を探し出せ!

BGAルール解説

どうも。

今回は、ボードゲームアリーナで遊べる推理ゲーム『P.I.』のルールを解説していきます。P.I.とは「Private Investigator」の略であり、私立探偵を意味します。タイトルのとおり、推理ゲームとしてオススメのゲームなので、ぜひ一度遊んでみてください。

ゲームの概要

・P.I.はどんなゲーム?

P.I.は、プレイヤーが私立探偵となり、自分の担当する「容疑者・潜伏場所・犯行」の3つの要素を推理するゲームです。ゲームの詳細は以下の通りです。

プレイ人数:2~5人
プレイ時間:21分
難易度:2/5
戦略:3/5
運:2/5
やり取り:1/5

※BGAより参照

・デザイナーの紹介

P.I.のデザイナーは、マーティン・ワレス氏です。重ゲーで有名な『蒸気の時代』のデザイナーでもありますね。

ゲームのルール

・ゲームの勝利/終了条件

全3ラウンドを行うとゲームが終了し、最も勝利点を獲得したプレイヤーの勝利となります。

・ゲームの準備

この準備はBGAでは自動で行われます。

14か所の潜伏場所描かれたメインボードを用意し、各潜伏場所にランダムに12枚の「容疑者タイル」と10枚の「犯行タイル」が置かれます。これらのタイルが置かれない場所には「NO SUSPECT(容疑者なし)」と「NO CRIME(犯行なし)」となります。

メインボード上部には、容疑者・潜伏場所・犯行が描かれた「証拠カード」を9枚並べ、残りを山札とします。

各プレイヤーには、各プレイヤーの色の10個のキューブ、3個のディスク、5枚の探偵カウンター、そして、容疑者・潜伏場所・犯行カードがそれぞれ1枚ずつ配られます。これら3枚のカードは、次の手番のプレイヤーが推理するカードとなるので、非公開のカードとなります。

・ゲームの流れ

このゲームは、自分の前の手番のプレイヤーが持っている容疑者・潜伏場所・犯行カードをすべて当てることを目指します。これらのカードを当てるために、プレイヤーは自分の手番に以下の3つのアクションのうち1つを行います。

1.証拠カードをプレイする
2.探偵カウンターを置く
3.事件を解決する

1.証拠カードをプレイする

メインボード上部にある9枚の証拠カードから1枚を選択し、その証拠カードをプレイします。証拠カードをプレイした後は、山札から証拠カードを1枚場に補充します。

証拠カードをプレイすると、以下の3種類いずれかの処理が行われます。

①キューブが置かれる

プレイした証拠カードと対応するタイルの上にキューブが置かれた場合、キューブが置かれたタイルの周辺のタイルに該当するカードがあることを表します。

例えば、上の画像の場合は、青のプレイヤーが「ピンキー」の証拠カードをプレイしました。すると、「ピンキーのタイル」の上にキューブが置かれました。これにより、青のプレイヤーが当てるべき容疑者のカードは周辺にある「ショーティー・バブルス・ポップ」のどれかとなります。

なお、キューブが置かれた場合は、プレイした証拠カードは捨て札となります。

②ディスクが置かれる

プレイした証拠カードと対応するタイルの上にディスクが置かれた場合、そのタイルが該当するカードであることを表します。

例えば、上の画像の場合は、緑のプレイヤーが「銀行強盗」の証拠カードをプレイしました。すると、「銀行強盗のタイル」の上にディスクが置かれました。これにより、緑のプレイヤーが当てるべき犯行カードは「銀行強盗」であることがわかりました。

なお、ディスクが置かれた場合も、プレイした証拠カードは捨て札となります。

③何も置かれない

証拠カードをプレイしても何も置かれない場合は、そのタイルと周辺のタイルには該当するカードが存在しないということを表します。

例えば、上の画像の場合は、赤のプレイヤーが「レイクサイド」の証拠カードをプレイしました。すると、「レイクサイドのタイル」の上には何も置かれませんでした。これにより、「レイクサイド」と周辺の「フォレスト・パーク、リトル・イタリー、トロカデロ」は潜伏場所カードではないということになります。

なお、この処理が行われた場合、プレイした証拠カードはそのプレイヤーの手元に公開した状態で残します。残すことで、情報となります。

2.探偵カウンターを置く

探偵カウンターを1枚いずれかの潜伏場所に置きます。
なお、探偵カウンターはゲーム中に5回まで使用できます。あくまでも「ゲーム中」なので、ラウンドを越しても使用回数が回復することはありません。

探偵カウンターを置くと、以下の2種類いずれかの処理が行われます。

①キューブあるいはディスクが置かれる

探偵カウンターの上に、キューブかディスク、あるいはどちらも置かれる場合があります。

これらが表すものは証拠カードと同じです。キューブは周辺に該当することを表し、ディスクは該当するカードがあることを表します。ただし、証拠カードと異なるのは、それらのキューブ・ディスクが「容疑者・潜伏場所・犯行」のどれを示しているのかはわからないという点です。

例えば、上の画像の場合は、赤のプレイヤーは「ウォーターフロント」に探偵カウンターを置きました。すると、探偵カウンターの上にキューブとディスクが1つずつ置かれました。これにより、「ダッチ」か「ウォーターフロント」が当てるべきカードであり、その周辺にも当てるカードが1枚あることがわかりました。

ただし、探偵カウンターを置いた後に、その置いた潜伏場所にあるタイルと同じ証拠カードをプレイした場合は、ディスクかキューブがタイルの上に移動します。

②何も置かれない

探偵カウンターの上に何も置かれない場合は、その潜伏場所あるいは周辺の潜伏場所には、カードがないことを表します。証拠カードと異なるのは、容疑者・潜伏場所・犯行すべてに該当するカードがないという点です。

例えば、上の画像の場合は、青のプレイヤーは「ユニオン・スクエア」に探偵カウンターを置きました。すると、探偵カウンターの上には何も置かれなかったので、ユニオン・スクエアとその周辺の潜伏場所にあるタイルには、当てるべきカードがないことがわかりました。

3.事件を解決する

上記の証拠カードや探偵カウンターで、前の手番のプレイヤーが持っている容疑者・潜伏場所・犯行カードすべてがわかったと思った場合、このアクションを行いましょう。

「事件を解決する」を選択後、メインボード上の該当する容疑者・潜伏場所・犯行タイルを選択し、「完了」を選択します。

すべて正解すると、勝利点を獲得できます。
勝利点は、最初に正解したプレイヤーは7点となり、同じ手番数で正解できたプレイヤーも7点を獲得できます。以降は、手番数が増えるごとに、5点、3点、1点と減っていきます。

なお、容疑者・潜伏場所・犯行カードの1つでも間違いだった場合は、ペナルティとして2点失います。間違えた後も手番は回ってきますが、間違えるごとに2点を失います。なお、勝利点はマイナスにもなるので注意しましょう。ちなみにどこが間違っているのかはわかりません。

最後の1人になった場合、前のプレイヤーと同じ手番数を行うとラウンドは終了します。

ラウンドが終了すると、メインボード上のキューブ・ディスク・タイルをすべて回収し、タイルはランダムに配置し直します。また、証拠カードもすべて回収し、並べます。各プレイヤーの容疑者・潜伏場所・犯行カードも配り直します。

3ラウンド行うとゲームが終了し、最も勝利点を獲得したプレイヤーの勝利となります。
なお、同点のプレイヤーがいた場合は、探偵カウンターを多く所持しているプレイヤーの勝利となり、探偵カウンターも同数の場合は、ペナルティ点が少ないプレイヤーの勝利となります。

このゲームを遊んでみて

個人的に好きな推理ゲームです。基本は証拠カードをプレイしていきますが、ある程度絞れたら探偵カウンターを使ってさらに絞っていきました。たまに初手探偵カウンターを置いたりもしましたが、キューブが1個しか置かれなかった時の絶望的状況もあったりしました(笑)。逆に証拠カード1枚でディスクが置かれたりもします(笑)。当てるカードを持っているプレイヤー以外とはやり取りがないかと思いきや、他プレイヤーが絞っているカードもヒントとなる場合があります。当てるカードは他プレイヤーとかぶることはないので他のプレイヤーのディスクが置かれたタイルは当てるものから除外されるのでヒントとして利用していきましょう。

私立探偵となり、ひとつひとつ証拠を探していく推理ゲーム『P.I.』、ぜひ一度遊んでみてください。

それでは、また次の記事で。

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